生鮮の魚・野菜・コメ ロフトがオープン ハラル和牛を輸入販売 イオンのトップバリュも
1日にソフトオープンした複合商業施設「リトル大阪・フード・タウン(通称ロフト)」。日本人が監修する精肉、鮮魚、生鮮野菜、精米、揚げ物店が集まった「じゃかるた市場」では、ハラル認証を取得した和牛のほか、イオンの自社ブランド「トップバリュ」の商品などを販売している。
じゃかるた市場はロフトの1階部分。店内に入るとすぐに、ジャカルタ特別州内3カ所目となる自然・有機栽培した日本野菜店「八百萩°(やおぱぎ)」コーナー。その脇には、ジャカルタ日本人学校(JJS)でパンを販売している「ラ・モエット」もある。
奥には、冷や麦などの乾麺、白だし、ごま油、ビーフシチューのルー、丸大豆しょうゆ、昆布つゆなど、トップバリュの商品が並ぶ。窓際には、おかめ納豆や納豆名人、み子ちゃんみそ、森のたまごなどが冷蔵販売されている。
有川潤店長(57)は「グランドオープンに向けて商品をより充実させる。自家製の弁当や総菜も販売していく」と説明。すでに自家製のキムチと浅漬けが1パック5千ルピアで販売中で、搾りたての牛乳や豆腐なども取り扱う。
店奥の短い階段を降りると、精肉と精米、鮮魚、揚げ物のコーナーがある。
1日に開店したのは、東ジャワ州スラバヤ市の鮮魚店「さかなや」のみ。外国産以外はいずれもジャワ海で獲れた新鮮な魚介類を扱う。ジャカルタ特別州で配送販売を展開してきたが、実店舗は初めて。2日には生マグロも販売した。
店頭では、オーナーの和田圭さんが、日本人主婦の「貝は怖くて食べられないのでは」との疑問に、「菌検査をクリアし、加熱すれば問題なく食べられる。砂抜きもしてある」と、日本のアサリに近いイヨスダレについて説明していた。
1歳3カ月の次女を抱えて来店した、インドネシア生活4カ月目の主婦、多田真州美さん(41)は「育児などであまりイオンに行けないため、近くでトップバリュの商品を販売してくれるとありがたい。魚も骨を取ってあり(嫌な)臭いもしなかった」と感激していた。
じゃかるた市場の営業時間は午前9時〜午後6時。2月中旬に精肉店などのコーナーを含めたグランドオープンを予定。
ロフトは2019年に開通予定の大量高速鉄道(MRT)チプテ・ラヤ駅から徒歩5分以内、ブミマス・アパート裏手の好立地にある。ジャカルタ第2外環道(JORR2)のポンドック・ピナン出口からも車で約10分。
1日時点で、2階にたこ焼き、小料理バー、レストラン「キッチン18」系列の「キッチン88」、3階にゴルフバー、スポーツバー、4階にレンタルオフィスがそれぞれソフトオープンした。(中島昭浩、写真も)