定刻に発車 定刻に到着 空港鉄道乗車ルポ 金曜夕、渋滞とは無縁
ジャカルタ特別州とスカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)を結ぶ、新たな交通手段として期待される空港鉄道。運行開始3週間を前にした19日、中央ジャカルタのBNIシティ駅からスカルノハッタ空港まで実際に利用してみた。
ジャカルタ側始発のBNIシティ駅構内に入ったのは、交通渋滞が一層激しくなる金曜日(19日)の夕方。目指す目的地は同空港第3ターミナルだ。
チケットは前日18日、運行会社レイリンクのアプリで乗車時刻を指定して購入済み。電子メールで届いたEチケットにはバーコードが記載され、改札口でスマートフォンの画面に表示したバーコードをかざすと通過できる。このため発券機でのチケット購入は不要だ。事前に予約・購入していない場合は、駅3階に設置された発券機で購入できる。3階には、カフェやファーストフード店が入居予定だが、残念ながらこれらは未オープン。現在はコンビニ1店とブース型の仮店舗だけが細々と営業を続けている。
「オープニング・スーン(間もなくオープン)」の店舗群を尻目に、同駅の改札口を通過したのは出発時刻の約15分前。約10分後、ホームに電車が到着した。座席は、エスカレーター近くに停車する前方車両から埋まっていき、後方の車両の乗客数は1両当たり5〜10人と空席が目立った。
発車は定刻通りの午後4時51分。途中、ドゥリ、バトゥチェペル両駅に止まり、やはり定刻の午後5時48分、空港駅に無事到着した。真新しい車内では、座席でスマートフォンなどの充電はできるが、Wi―Fiは利用できなかった。荷物を抱えた旅行客も乗車しており、空港駅には自動チェックインカウンターが設けられていた。
空港駅で降りた乗客らはそのまま、同駅と全ターミナル間を結ぶ全自動無人運転車両システム(APMS)スカイトレインへ移動。乗り場までは徒歩3分ほどで、5分と待たずにスカイトレインが到着し、目的地の第3ターミナルには午後6時すぎに到着した。(毛利春香、写真も)