60周年事業が開幕 日イ国交樹立祝う

 西ジャカルタ区コタトゥア地区のファタヒラ広場で19日、日イ国交樹立60周年記念事業のオープニングイベントが開催された。これを皮切りに日イ両国で各種催しが開始され、両国の草の根の交流が進むことが期待される。

 式典は開幕直前の雨で約1時間遅れ、午後7時半にスタート。開幕に当たり、安倍晋三首相の特使としてインドネシアを訪問している自民党の二階俊博幹事長があいさつ、「両国は互いに楽な時もそうではない時も、助け合い、震災があった時は互いに手を差し伸べてきた。こうした心が通う関係を若い世代に引き継いでいきたい」と述べた。
 インドネシア側主賓のラフマット・ゴーベル日本担当特使は「日本はインドネシアの経済や発展に貢献してくれている。今後も良い関係を続けたい」と話し、ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事は「ジャカルタと東京は姉妹都市。首都同士の関係が発展することが重要だ。ジャカルタでは日本と協力して大量高速鉄道(MRT)の工事が行われ、それを市民は実感できる。今後も2国間の協力を歓迎する」と述べた。
 式典の中では、ジャカルタ歴史博物館(ファタヒラ博物館)をスクリーンにして映し出すプロジェクション・マッピングも実施され、ジャカルタの街の風景やインドネシア各地の観光地の映像が巨大スクリーンに映し出された。また、日イの歌手や演奏家によるパフォーマンスも繰り広げられ、多くの来場者で広場はにぎわいを見せた。
 20日には中央ジャカルタのホテル・インドネシア・ケンピンスキーでオープニングセレモニーが開かれ、ユスフ・カラ副大統領が出席する。
 記念事業では、年間を通して日本の文化や技術を紹介するイベントを開いていく。終盤となる12月には日イ関係の今後を見据え、専門家が意見を出し合いながら、インドネシア独立100周年の姿を共に考えるセミナー「プロジェクト2045」を開催。未来に向けて、日イの協力のあり方を全力で模索していく。(平野慧)

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