高級車1293台分が滞納 昨年の車両税、総額449億ルピア ジャカルタ
ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事は12日、2017年の車両税を滞納した高級車が同州だけで1293台あり、未納額の総額は449億ルピアに上ると明らかにした。1台当たりの平均未納額は3472万ルピア。車両税徴収を徹底したい考えで、未払いのままで差し押さえとなった車は競売にかける予定。地元メディアが報じた。
「高級車」は1台当たりの販売価格が約10億ルピア以上。車両税の滞納者は医師や政治家、実業家、芸能人などで、1人で複数の高級車を所有している人物も多いという。
アニス知事は「高級車に乗っているのに、税金を納めていないのは恥ずかしいことだ」と話し、滞納金の即納を求めた。
車両税未納の高級車1293台のうち、個人所有は744台で未納額は計261億ルピア。残り549台は企業など法人・組織所有分。未納額は計188億ルピア。
同特別州によると、メーカー・車種別で最も台数が多かったのは、メルセデス・ベンツの210台で、未納額は計65億9200万ルピアだった。
2位以下は、ポルシェ146台、未納総額43億5500万ルピア▽トヨタ・ランドクルーザー82台、同20億2100万ルピア▽ランドローバー62台、同17億9900万ルピア▽BMW61台、同18億1500万ルピア——など。
最も販売価格が高い車は、ランポルギーニのアベンタドールLP700―4(販売価格96億ルピア)。ロールス・ロイスのファントム(同69億ルピア)、フェラーリの599GTBフィオラノ(同66億ルピア)なども含まれている。
特別州税務局は今後、車両税を30日間の猶予期間内に納めるようオーナーらに通知する。応じなかった場合、その後14日以内に車を差し押さえ、競売にかけるという。
同州全体で登録されている車両台数は293万5千台で、17年は35%に当たる105万2千台の車両税が支払われなかった。(毛利春香)