くつろげるデザイン BNIシティ 開通待ちわびる始発駅
中央ジャカルタ区スディルマン通り沿いで建設が進められてきた空港鉄道の駅の一つ「BNIシティ駅」。道路を挟んで国鉄(KAI)のスディルマン駅の向かい、川沿いに細長く伸びる駅で、南ジャカルタのマンガライ駅の改装が終了するまでは空港への始発駅となる。利用客が長くくつろげるようにデザインされており、正式開通の日を待ちわびている。
駅名は「スディルマン・バル」からBNIシティ駅に変更された。広さは幅32メートル、長さ520メートルで、ホームがある地上階を含めると3階建て。ガラス窓から光が差し込み、白やブラウンを基調としたデザインの駅構内は、明るく清潔感がある。
地上の1階部分がホームで、その上2階に駐車場や改札口などを設けた。最上階の3階には、チケット券売機やカフェや休憩場所などが並ぶ。ガラス窓からの眺めも楽しめる。
空港鉄道を運行するレイリンクによると、3階の券売機でチケットを手にしてから、そのまま同じ階で、カフェやレストラン、ソファや机が並べられた休憩スペースなどで、利用客にくつろいでもらえるよう設計した。
同駅の進ちょく状況は95%を超えており、カフェなどはオープンしていないが、電車の乗り降りはできる状態。駅建設に携わってきた従業員らは、正式開通を待ち望んでいるという。
同駅は今後、大量高速鉄道(MRT)や国鉄、首都圏専用バス「トランスジャカルタ」、次世代交通システム(LRT)といった公共交通機関の駅や停留所などと共に統合され、開発が進められるエリアに位置している。(毛利春香、写真も)