国交60周年ロゴが決定 東ジャワの高校生が制作 日イ首脳会談
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は12日午後、訪問先のフィリピン・マニラで安倍晋三首相と約25分間会談し、来年迎える日イの国交樹立60周年を共に盛り上げていくことを確認した。両首脳は60周年を記念するロゴマークを発表、両国の象徴である「桜」と「ワヤン(影絵芝居の人形)」を取り入れ、東ジャワ州ンガウィ県の男子高校生がデザインした作品が採用された。
日本外務省の発表によると、ロゴマークは7〜9月に両国で公募し、応募総数469通の中からクリスナ・セトヤ・ウィラタマさん(17)の作品が選ばれた。
60周年の「6」がインドネシア、「0」が日本の国旗を表現し、日の丸部分に桜とワヤンを描いたデザインになっている。ロゴマークは今後、各種記念事業で使用される。
ロゴマークは首脳会談でお披露目され、両首脳がマークを前に握手で記念撮影に応じた。大統領府によると、ジョコウィ氏は会談で、60周年を祝うのにふさわしいインフラ協力を行いたいと表明した。
安倍氏は来年8月に開幕するアジア大会への協力や、60周年を念頭にしたインフラ協力を進めていきたいと応じた。
安倍氏はまた海上保安能力向上に向け、インドネシアの海上保安機構(BAKAMLA)に対する協力を近く行うと表明。
西ジャワ州のパティンバン港や大量高速鉄道(MRT)、ジャカルタ〜スラバヤ間の鉄道の準高速化などのインフラ案件についても、迅速な実施に向けて緊密に協力したいとの意向を伝えた。
北朝鮮問題についても言及し、安倍氏は北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めるべく連携したいとの意向を示した。
拉致問題に関してもインドネシア側に協力を求めた。(木村綾)