オープン初日11万人 イオンモールJGC店 首都東部、初の大型モール

 イオンモール・ジャカルタ・ガーデンシティ(JGC)が9月30日、東ジャカルタ区チャクンの複合開発地域ジャカルタ・ガーデンシティ(JGC)にグランド・オープンした。2015年5月に開店したバンテン州南タンゲラン市のブミ・スルポン・ダマイ(BSD)シティ店に続く2店目。オープン初日は各地から客が押し寄せ、午後10時の閉店までに11万人が訪れた。最初の1年間の来場目標は昨年の1号店の1200万人を上回る1500万人。

 開店の記念式典には在インドネシア日本大使館の本清耕造次席公使や東ジャカルタ区のバンバン・ムスヤワルダナ区長、ジェトロ・ジャカルタ事務所の春日原大樹所長、日本のイオンモールから吉田昭夫社長、千葉清一専務、イオン・アジアの鷲澤忍社長、イオンモール・インドネシアの玉井貢社長、イオン・インドネシアの菓子豊文社長らが出席した。    
 吉田社長は「ソフトオープンでも多くの人々が訪れ、新モールへの期待の高さを感じられた。うれしい笑顔、楽しい笑顔、おいしい笑顔のための新しい体験や空間を提供し、地域の人々から愛され、地域に根付くモールとなっていきたい」と語った。
 州知事の代行として式典に出席したバンバン・ムスヤワルダナ区長は、ジャカルタ特別州内で最も人口の多い東ジャカルタのビジネスの可能性に触れ、「初めての大きなモールとなるイオンモールの開店によって、東ジャカルタの外れのこの地域が経済発展の中心となることに期待したい」と話した。また、地域の中小企業や創造産業のレベル向上への協力やビジネスチャンスの提供を要請した。

■50万ルピア以下充実
 2号店のコンセプトは「食とエンターテインメント」。全テナント227店舗のうち、レストランやカフェなど飲食系のテナント数が50%を超え、価格帯やバリエーションなど、あらゆる食のニーズに応える。また屋上には、国内最高70メートルの大型観覧車が立ち、国際規格サイズで国内最大のアイススケートリンクや国内初登場となる体験型キッズ・アミューズメント「ファンペッカ」などのエンターテインメント施設も充実させた。
 また、専門店とスーパーの一体化にも取り組み、スーパー前のエスカレーター周りを吹き抜けにするなど空間をぜいたくに使い、椅子やベンチ、ソファーの数を増やし、ゆったりとくつろぎ、食事ができる空間を増やすなど、顧客目線を重視した。
 集客の核となるスーパーの「イオンJGC店」は、よりインドネシアの市場を意識した。ムスリム向けの品ぞろえの充実▽揚げ物や火を通した惣菜類の種類を増やし、すしを含め1500種類▽10万〜50万ルピアに主要価格帯を絞り商品数も増やし、お徳感を感じて選べる売り場展開――などを重視する。
 その上で、イオングループ世界初の試みもある。スーパー内の生鮮食品コーナー横に、シェフが調理するグリルコーナーを併設するなど、進化するモールとして新しいことにも取り組んだ。
 イオンモールJGCは2期拡張工事で売り場面積を1・5倍にする予定。18年には西ジャワ州ボゴール県に3号店「イオンモール・スントゥールシティ(仮称)」、19年に西ジャワ州ブカシ県に「イオンモール・デルタマス(仮称)」の出店を予定している。(太田勉、写真も)

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