再生エネ3000MW創出へ 潮流発電、オランダが計画 エネ鉱省
イグナシウス・ジョナン・エネルギー鉱物資源相は13日、2019年までに再生可能エネルギーで3千メガワット(MW)分の電力を新たに創出させると発表した。新たに計700MW分の設備開発のプロジェクトを承認。10カ月以内に動き出す計画という。
政府は2025年までに再生可能エネルギーで得る電力の割合を23%に引き上げる目標を掲げており、外国の投資も盛んに募っている。
ジョナン・エネ鉱相によると、オランダの投資家が潮流の力を利用する潮流発電所の建設に興味を示しており、東ヌサトゥンガラ州に20MW分の発電所建設を計画しているという。投資額は約14万ドルを見込む。
寒流と暖流がぶつかる同州では、科学技術評価応用庁(BPPT)などが中心となり、15年から潮流発電に関する調査を進めている。
一方で、技術力不足や採算性の問題などから、地場企業が入札に手を挙げる気配はなく、実績のあるオランダが乗り出す可能性がある。
波力発電は波の上下の動きを利用する発電システム。再生エネルギーの必要性が高まる中、実用化に向けて世界各国で研究が進められている。
日本では三井造船がことし5月、東京都伊豆七島の神津島に波力発電装置を設置し、実証試験を開始している。(平野慧)