観客と共に盛り上げ アイドル3組、会場沸かす JJM
9〜10日に開かれた第9回ジャカルタ日本祭り(JJM)では、インドネシアのアーティストやアイドルが多数出演した。来場者は共に踊り、歌い、写真撮影に奮闘した。日本人主体のバンド、楽団、アーティストも質の高いパフォーマンスを繰り広げ会場を盛り上げた。
メーンステージ、ミニステージにはアイドルグループの「JKT48」が登場し、会場を盛り上げた。
初日のパフォーマンスではメンバーが浴衣姿で登場し喝釆を浴びた。
ミニステージではチームK3メンバーが「ヘビーローテーション」などをアコースティックバージョンにアレンジして披露。集まったファンは演奏を楽しんだ。
「演歌女子ルピナス組」は初日にはミニステージ、2日目にはメーンステージに登場。自己紹介から司会までインドネシア語でこなし、2日に発売したCDに収録されている新曲などを披露した。また物販を行ったブースではメンバーが直接店頭に立ちファンと交流。
メンバーの小泉里紗さんは「会場内で初めて私たちのことを知った人がライブに来てくれてうれしかった」と笑顔を見せた。
マネジャーの大石一尋さんによると、同グループのフェイスブックページをフォローしているインドネシア人ファンは既に16万人に上る。今後も2、3カ月に1度は訪イし、ファンとの交流を図っていくという。
「少女コンプレックス」は初日、まだ来場者数がピークを迎えていない昼にメーンステージで楽曲を披露した。「彼女たちを見にきた」と語る西ジャワ州ボゴール市在住の大学生、チェリウル・アンワルさん(21)は友人らと共に同グループの楽曲に合わせて振り付けを真似しながらライブを楽しんだ。
■インドネシアの名曲演奏
1日目のステージを大いに盛り上げたのはチカラン軽音部の11人。インドネシアの楽曲を中心に全8曲を熱演した。ヒット曲「プルギ・パギ・プラン・パギ」が流れると、ステージ前には人が続々と集まり、一緒に歌って楽しんだ。
ジャカルタ吹奏楽団は「となりのトトロメドレー」など全6曲を披露した。JJMへの参加は、2015年の楽団結成以降3回目。
1年目は部員は9人しかいなかったが「3年間で30人にまでメンバーが増えた」と部長の水木太喜さんはうれしそうに話す。中学生やインドネシア人など顔ぶれも幅広い。水木さんは「(音楽を通して)もっとインドネシアに入り込んでいきたい」と語った。(坂田優菜、大野航太郎)