屋上観覧車、ランドマークに 国内最高70メートル 30日開業のイオンモールJGC
9月30日に東ジャカルタにオープンするイオンモール・ジャカルタ・ガーデンシティ(JGC)のモール屋上に観覧車が誕生する。国内最高となる高さ約70メートルで、定員6人と通常より大きなサイズのゴンドラを32台備える。遠くからも目に入る屋上の観覧車は「食とエンターテインメント」をコンセプトとするイオンモールJGCのシンボルになりそうだ。
エアコンを完備したゴンドラは約15分で1周する。料金は1人5万ルピア。カップル券は16万ルピアでゴンドラ1台を2人だけで使える。または、並ばなくても乗れるVIP券はゴンドラ1台で35万ルピア。
納入、運営管理を手がけるのは2016年に設立された百善・アミューズメント・インドネシア。観覧車やジェットコースター、メリーゴーラウンドなどのアトラクションの企画・運営を行うシーキュー・アメニック(本社・高松市)と提携。同社は三井アウトレットモール仙台港や静岡県のエスパルスドリームプラザ、海外ではフィリピンのモール・オブ・アジアに観覧車を納品している。今までに手がけた最大の観覧車は福岡県のエバーグリーンマリノリアの高さ120メートル(2011年解体)。
「日本では遊園地は身近なもの。小さな時から大人になるまで、その時その時の思い出とつながり、人生とともにある」と百善・アミューズメント・インドネシアの高野泰範社長。「まだまだ娯楽の少ないインドネシアで、家族の絆を刻む思い出を作るものにしたい。インドネシアの主要都市ごとに1台造っていきたい」と意気込む。
同社は現在、メーンスポンサーや命名権、観覧車への広告を募集している。命名権の販売は、インドネシアでも、アンチョールのエコパークや中部ジャワ州ジュパラのスタジアムなどで行われている。観覧車も、反応はよく問い合わせは多いが、日本の技術、日本のエンターテインメントというこだわりから「できれば日系企業の応援をしたい」と考えている。(太田勉)