「日本のアニメ、世界規模に」 C3AFA 活気あふれた3日間

 中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で19日から開かれていた国内最大のアニメの祭典「C3アニメ・フェスティバル・アジア(C3AFA)ジャカルタ2017」が21日、閉幕した。名称変更後初開催となった今回は、声優の古谷徹さんと小野早稀さんがトークショーに出演したほか、8組の日本人アーティストが音楽ライブに出演、インドネシアのアニメファンやコスプレイヤーを沸かせた。
 「機動戦士ガンダム」や「巨人の星」、「聖闘士星矢」という日本を代表するアニメで主役を演じてきた声優の古谷徹さんは演じたキャラクターへの思いや出演の経緯を語り、それぞれのアニメの名ぜりふも披露した。インドネシアは初訪問という古谷さんは「お客さんに(通訳なしでも)トークが伝わっていた」と驚いた様子。2006年から海外のアニメイベントに参加してきた古谷さんは、近年日本語を理解する海外のアニメファンが増えてきたと感じるという。「日本のアニメが世界規模になったが故に、僕らも努力して、より良い作品をリリースしていかなければいけない」と真剣な表情で語った。
 ことし上半期に日本で放映された大ヒットアニメ「けものフレンズ」に出演した小野さんは自身が演じた「アライグマ」をはじめ、けものフレンズに登場するキャラクターや劇中のお気に入りのシーンを紹介。「みんなアニメのことが本当に好きなのが分かってうれしかった」と話した。
 音楽ライブでは「AFA2013」以来2度目の出演となる歌手のメイン(May’n)さんがトップバッターで登場。日本語でファンらに「ただいま」と呼びかけると、会場からは「おかえり」と大きな声援が送られた。西ジャワ州デポック在住の大学生ユスフ・ダラカサさん(22)は「彼女のパフォーマンスをもう一度見ることができるなんて夢のよう」と興奮した様子で語り、「オタ芸」と呼ばれるサイリウム(ペンライト)を使ったダンスでライブを満喫した。
 また会場にはソニーミュージックが初出展。縄跳びを跳んだ分だけ画面のロケットが上昇する「ロケットジャンパー」など昔なじみの遊びとデジタル技術を組み合わせた体験型のブースを設置した。制作担当の松尾健太さん(29)は「子どもも含め幅広い年齢層が来場してくれて良かった」と手応えを語った。(大野航太郎、写真も)

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