チビトゥンで産学連携 ITBが研究開発拠点

 不動産開発のシリウス・スルヤ・セントーサ(SSS)は27日、西ジャワ州ブカシ県チビトゥンで開発・運営するバサンタ・イノパークと、入居するバンドン工科大学(ITB)との覚書調印式を行った。 
 バサンタ・イノパークはチビトゥンの高速料金所に隣接する。第1期の開発は14ヘクタールで投資額は20兆ルピア。アパート10棟、サービス・アパート2棟、コンドミニアム3棟、オフィスタワー、大学など全部で17棟を建設する。ショッピング・モールやホテルなどを含め、来年5月に着工する予定。 
 SSSのペギー・ウィジャヤ社長は会見で、「ビジネスやエンターテインメント、生活施設を備えたバサンタ・イノパークは、この地域のセントラル・ビジネス・ディストリクト(CBD)となる。チカンぺック高速だけでなく、第2ジャカルタ外環道路のインターチェンジがここにでき、将来的には、チカンペック第2高速やLRTも整備される。今後100ヘクタールまで拡張していきたい」と語った。 
 ITBは、西ジャワ州バンドンに続きテクノパークを設立する。また、日本を含む海外の大学も入居を検討し、隣接するMM2100工業団地やブカシ・ファジャール・インダストリアル・エステート(BEST)内の企業との産学連携も期待されている。 
 BESTの小尾吉弘社長は、「インドネシアを代表する科学技術系の大学であるITBや国外から、優秀な学生が研究をするために集まってくる。今までの安い人件費の単純労働目的ではなく、インドネシア発のデザインや設計、開発技術などの新たなテクノロジーを求める企業と連携し、インドネシア発の最新技術や製品が生まれ、世界に出て行く先駆けになってほしい」と期待を込めた。 
 第1期の2017年末に販売が開始される36階建てのアパート840室は26〜42平方メートルの3タイプあり、価格は2億7千万ルピアから。(太田勉、写真も)

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