あすレバラン 最大10連休 2900万人が大移動

 世界最大のムスリム人口を抱えるインドネシアで、約2億人が25日に迎える見込みのレバラン(断食月明け大祭=イドゥル・フィトリ)を祝う。ことしは有休取得奨励日が追加され、最大10日の大型連休となり、全国の帰省客は昨年比6・8%増の2899万人に上ると予想されている。
 宗教省は24日夕にイスラム学者会議(MUI)などイスラム団体代表らと月の満ち欠けの観測結果を協議。レバラン初日の時期を発表する。 
 ことしのレバラン前後の有休取得奨励日は、23、27〜30日。警察側から渋滞緩和に有効との提案があり、23日を追加したため最大10連休となる。ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は23日、「帰省開始日の選択肢が広がり混雑緩和に効果があった」と強調した。 
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領はレバランをジャカルタで迎え、中央ジャカルタのイスティクラル・モスクで早朝の礼拝を行う予定。イスタナ(大統領宮殿)で市民との交流行事「オープンハウス」を開くという。 
■ブカシで20キロ渋滞 
 レバラン連休を古里などで過ごす人たちの帰省ラッシュは23日にピークに入った。首都圏から各地方へ向かう各道路では深刻な渋滞が発生している。 
 西ジャワ州のチカンペック高速道路は22日夜から、首都圏からジャワ各地へ向かう帰省客で渋滞が深刻化。23日夕もブカシで20キロ以上の渋滞が起きるなど混雑が続く。国営高速運営のジャサマルガは23日、上り車線の一部を帰省客用に充てた。 
 西ジャワ州バンドンと中部ジャワ方面を結ぶ国道のナグレッグ付近も一時、10キロほど混雑した。渋滞緩和のため、ガルット県ブルブル・リンバンガンを一方通行にしている。 
 帰省ラッシュに合わせ、建設中のジャワ島横断高速道の臨時供用を始めた、中部ジャワ州東ブルブス料金所〜同州バタン県グリンシン(110キロ)では深刻な渋滞は起きていない。 
 東ブルブス料金所付近では昨年、大渋滞が発生、立ち往生の車内で疲労や脱水を起こす人もおり、3日間で十数人が死亡する惨事が起きた。そのため政府は、同料金所を含む3826カ所に24時間オープンの簡易診療所を設置し、緊急時に備えている。 
 政府は連休中、首都圏から地方へ帰省する人が1900万人に上ると見ている。
 日刊紙コランテンポによると、鉄道はパサールスネン、ガンビル両駅から計約70万人が帰省。空の便はスカルノハッタ、ハリム両空港から計約550万人、海路はタンジュンプリオク、メラック両港から計約200万人が利用する。

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