レバラン帰省始まる 各地で混雑、あすピーク
レバラン(断食月明け大祭)帰省が始まり、20日から、各地の駅や空港、港、高速道路が帰省客で混み合い始めた。ピークは25日ごろに迎えるレバラン直前の22〜24日と予想されている。
高速道路運営会社ジャサ・マルガ社によると20日、ジャカルタ〜チカンペック間のチカラン・ウタマ料金所を通行した車は1日約10万8千台で、1日7千台の通常時から43%増えた。23日には少なくとも12万台が同高速道を利用するとみられる。
昨年、大渋滞し問題となった中部ジャワ州東ブルブス料金所では20日夜、ことし新たに通行が許可された同州プマラン方面にかけて渋滞し、3キロ近い列ができた。チルボン県内を通るジャワ島北岸道路(パントゥラ)では20日夜から、大荷物とともに帰省するオートバイが激増している。
ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は21日、北ジャカルタのタンジュンプリオク港を視察した。政府は国営船舶ペルニと協力し、ジャカルタ〜中部ジャワ州スマランを結ぶ船で、オートバイを積み込んで無料で帰省できるサービスを提供。21日出発の船は、オートバイ971台とともに2069人が利用し、84%が埋まった。同様のサービスは列車でも実施しており、約90%が埋まっているという。
国鉄(KAI)によると、中央ジャカルタ区パサールスネン駅から約46万1千人、ガンビル駅から約23万8千人が帰省する。19日から帰省客で混雑し始めており、ホームへは出発15分前まで入ることができないため、駅入り口や待合所に人があふれている。
運輸省は19日、21日〜7月2日に運行するバス約3600台を増やすと明らかにした。市内観光用のバスなども含むが、約3100台は都市間を移動する長距離バス。中部ジャワ州やジョクジャカルタ特別州などへ向かうバスはチケットがほぼ売り切れたという。
空の便は15日〜7月10日に、国内線454便、国際線122便を増便。計670万席を用意している。(毛利春香)