西ジャワ空港で上棟式 パティンバン新港に接続へ マジャレンカ県クルタジャティ
西ジャワ州マジャレンカ県クルタジャティ郡で工事が進む西ジャワ国際空港(BIJB)で21日、上棟式が開かれた。総面積は約1800ヘクタール。同州はパティンバン新港やチパリ高速道路、人口250万人のチルボンなどと接続し、国際拠点として開発する計画を掲げる。
同空港は地名からクルタジャティ新空港とも呼ばれる。乗客が利用するターミナルの広さは12万1100平方メートル。年間利用者数は最大1100万人を見込む。エアバスA380などの大型機が乗り入れできるよう、3千メートルの滑走路を1本建設中で、貨物用ターミナルなども建設する。建設費は国家予算と州予算から充て、2018年開業を目指す。
同州バンドン市にあるフセイン・サストラヌガラ空港の混雑解消にもつなげる。西ジャワ空港は面積や施設面などでフセイン・サストラヌガラ空港を大きく上回り、バンテン州タンゲラン市のスカルノハッタ空港に次ぐ国際拠点空港にしたい考え。
上棟式にはブディ・カルヤ・スマディ運輸相や西ジャワ州のアフマッド・ヘルヤワン知事らが出席した。ブディ運輸相は「西ジャワ州のシンボルとなる空港。西ジャワ州だけでなく中部、東ジャワ州からも国際線を利用する乗客が集まる」と話した。
同空港は物流センターとしても活用。同州スバン県で日イが協力して建設を進める国内最大規模の国際港「パティンバン新港」との連携を強めることで、同州の経済発展に寄与できるとしている。
また同州カラワンとチルボンを結ぶチコポ(チカンペック)〜パリマナン間のチパリ高速道と、同空港を直接つなぐ約7キロの道路も建設。チルボンやスメダンなど周辺地域の開発につなげる計画だ。(毛利春香)