静粛に祝う ヒンドゥー教の正月ニュピ

 バリ・ヒンドゥー教の正月、ニュピを迎えた28日、全国のヒンドゥー教徒が静粛に祈りをささげた。

 ニュピはサカ歴の新年。ことしは1939年に当たる。当日は「仕事」「外出」「火(明かり)をともす」「ぜいたくする」の四つの行動をタブーとする「ブラタ・プニュピアン」を守り、静かに内省するのが習わしとなっている。
 ヒンドゥー教徒が住民のほとんどを占めるバリ島では、救急車以外の車の使用が控えられ、島全体が静寂に包まれた。ングラライ空港も閉鎖され、324便が休航した。空、海の便は、29日午前6時(インドネシア中部時間)から運航を再開する。
 前日の27日夜には、悪霊をかたどった張りぼて人形「オゴオゴ」7079体がデンパサール市内を練り歩いた。その後、悪霊を追い払うという意味を込め、オゴオゴは燃やされた。
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は28日午前7時ごろ、「怒りや恨みなど悪い感情やつき物をきれいに洗い落とそう。前向きな精神に目覚めよう」との声明を出し、ニュピを祝った。
 また法務人権省は同日、拘置、収監中のヒンドゥー教徒1175人のうち、恩赦で526人の刑期を短くし、5人を釈放した。6カ月以上の拘置・服役期間がある者が対象で、所内の規律を守り、更正プログラムに取り組み、勤勉と認められた者が対象となった。(中島昭浩)

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