イ人含む18人逮捕 マレーシアで女性を拉致 バタム島で1カ月監禁
インドネシア、マレーシア両国の警察当局は20日までに、実業家の夫を持つマレーシア人女性を身代金奪取目的で拉致した疑いで、少なくとも18人を逮捕した。
地元メディアの報道によると、女性はマレーシア・ジョホール州で拉致された後、インドネシア・リアウ諸島州バタム島内で監禁され、19日に同島で無事保護された。容疑者18人には、インドネシア人も含まれているもよう。
女性は2月21日、ジョホール州クライ市内の自宅で、男性4人組に拉致された。この後、犯人側は女性の夫に500万シンガポールドルの身代金を要求していた。
通報を受けたマレーシア警察当局はひそかに捜査を進め、今月14日、ジョホール州内でまず6人を拘束。その供述を基に、被害女性の監禁場所を「リアウ諸島州バタム島」と特定し、インドネシア警察に協力を要請した。
リアウ諸島州警によると、被害女性は島中心部から1時時間ほど離れた辺境地の小屋で約1カ月間、監禁されていた。同州警は女性を保護するとともに、見張り役とみられる6人を拘束した。女性にけがはなく、既にマレーシアへ戻ったという。
マレーシア警察は18人の取り調べを進めながら、共犯者の行方を追っている。(毛利春香)