【スナンスナン】「なめらか」スイーツ NAMELAKA メンテンの隠れ家
中央ジャカルタ・メンテンの閑静な住宅街に、隠れ家的なカフェスペースがある。昨年12月、ここに新しくオープンしたのがパティスリー「NAMELAKA」。日本語の「なめらか」からヒントを得たというシュークリームが看板メニューだ。
ショーケースには、ころんとした見た目がかわいらしい10種類ほどのシュークリームが並ぶ。「一番人気です」と、マネジャーのマリア・アマンダ・アレテアさん(23)が差し出したのは、「塩キャラメルシュー」(3万8500ルピア)。サクサクのシュー生地の中には、ふわふわしたムース状のキャラメルクリームと、とろりとしたキャラメルソースがたっぷり詰まっている。
「NAMELAKA」のスイーツは「なめらかでクリーミー」がコンセプト。たっぷりクリームを使った濃厚な味わいが特徴だ。
パティシエの1人、ジャカルタ出身のヨアン・チャフヤディさん(28)は、オーストラリア・メルボルンの料理学校でパティシエのコースを習得。現地の有名パティシエ、アドリアーノ・ズンボさんのパティスリーで働き、チョコレート菓子職人としての技術を磨いた。
ヨアンさんがメルボルンの料理学校で出会ったのが、東ジャワ州トゥバン出身のイファン・スティアワンさん(28)。スイーツ作りが大好きな2人は帰国後、2016年3月にオンラインショップを共同で立ち上げ、ケーキの販売を開始。同年12月、メンテンに初の店舗をオープンさせた。
「私たちが作るケーキにはストーリーがあるの」とヨアンさん。例えば、「コーヒー・キャラメル・ヘーゼルナッツ」(4万4千ルピア)は、「大学時代、ヘーゼルナッツフレーバーのホットコーヒーを好んで飲んでいた」というイファンさんのエピソードを元にしたケーキだ。
オープンからまだ2カ月だが、売れ行きは順調の様子。取材に訪れた平日の昼前、「甘すぎないところが気に入って、何度も通っています」という大学生ベラ・ジェスリンさん(18)がやってきた。お気に入りはバニラ味とラムレーズン味のシュークリームという。
店は、コーヒーショップやジェラート店などが入るカフェスペース「ShopHaus」の1階にある。天井が高く開放的な空間で、誰でも気軽にくつろげる。各店舗で買った商品は、共通のイートインスペースでも食べることができるので、隣のコーヒーショップで飲み物を買って、ケーキと共に楽しむ、なんていうのもおすすめ。インドネシア人パティシエが手掛ける「なめらか」スイーツ、ぜひ試してみてはいかが。(木村綾、写真も)
NAMELAKA
住所 ShopHaus Menteng Unit 1.3, Jl. Teuku Cik Ditiro 36, Menteng, Jakarta Pusat
☎ 0813・2023・2025
営業 午前10時〜午後10時