大物外国人が候補に サッカー代表新監督人選
サッカー代表チームとU―23(23歳以下)代表チームの新監督候補に、大物外国人の名前が挙がっている。インドネシア・サッカー協会(PSSI)が8日、西ジャワ州バンドンで開いた第1回年次総会で発表された。ことし8月の東南アジア大会(SEAゲーム)で新監督の実力を試し、2018年8月、インドネシアで開催されるアジア大会でのベスト4入りを当面の目標に掲げる。
新監督候補に挙がっているのは、ルイス・ミジャ氏(50)とルイス・フェルナンデス氏(57)。
ミジャ氏はスペインの強豪チーム、バルセロナやレアル・マドリードでプレーし、スペイン代表の23歳以下のユース世代で監督を務めた経歴を持つ。PSSIのエディ・ラフマヤディ会長は「ミジャ氏がより良い選択となるだろう」とこぼしている。
フェルナンデス氏はスペイン生まれでフランス国籍を持つ。1984年の欧州選手権でフランス代表として、伝説的プレーヤーのミシェル・プラティニ氏らと共に中盤を担い、初の国際タイトル獲得に貢献。引退後の34歳からパリ・サンジェルマンの監督としてリーグとカップ戦2冠獲得など成功を収めた。2010〜11年までイスラエル代表監督を務めた。
新監督人選について、地元メディアは、インドネシア人監督の戦略や戦術などが国際レベルに達していないため、外国人監督が必要との論調だ。
中央ジャカルタでオジェック(二輪タクシー)として働くサッカーファンのレナルディさん(20)も「大きな大会で優勝経験のない国内の監督よりも、優勝経験のある方が期待できる」と外国人監督に期待を寄せた。
東南アジア選手権(AFFスズキカップ)2016で、代表チームを6年ぶりの準優勝に導いた、オーストリア国籍のアルフレッド・リードル現監督(67)は契約が16年末で満了した。同監督は「(同選手権の)決勝は素晴らしさと勝負の難しさを感じた瞬間だった。とても多くの支援を受けた」と謝意を示し、去就に関してはPSSIの決定を尊重すると語っている。
PSSIは16年11月ごろから新監督候補について協議を始めていた。代表チームは17年2月に国内で練習を行い、3月にはスペインで合宿を行う予定。総会ではU―19やU―16の監督候補も発表された。(中島昭浩)