日本にフォーカス ドキュメンタリー映画祭 ジョクジャできょう開幕
国内初のドキュメンタリー映画祭として2002年に始まった「ジョクジャカルタ・ドキュメンタリー映画祭(FFD)」が7日、ジョクジャカルタ特別州で開幕する。コンペティションへの応募と上映作品数は計71本。国際交流基金アジアセンターからの助成を受け、ことしから始まる新プログラム「フォーカス・ジャパン」で、日本人監督の短編作品が上映される。10日まで。
ことしのテーマは変位や置換などの意味を持つ「ディスプレイスメント」。国内とインドや台湾、イラク、米国、カナダなど国外から短編、長編作品が集まる。
新プログラムのフォーカス・ジャパンでは、長い年月を経て確立された芸術文化を持つ日本に、ドキュメンタリー映画5本を通して迫る。上映されるのは、ドキュメンタリーを紹介する雑誌「ネオネオ」で編集委員を務める吉田孝行さんの短編「ぽんぽこマウンテン」(16年)と、日本を題材にした外国人監督の作品4本。
映画祭実行委員会でフォーカス・ジャパンを担当するアリアさんは「インドネシアでは、ドキュメンタリー映画を知らない人も多い。日本の映画からも多くを学びたい」と話した。
会場は、ジョクジャカルタ特別州の文化施設「タマン・ブダヤ・ジョクジャカルタ」と在ジョクジャカルタ・フランス文化代表部、写真や映画を無料で教える「クラス・パギ・ジョクジャカルタ」の州内3カ所。
開場時間は午後1時〜同10時。いずれも入場無料。7日午後7時からはオープニングイベントが開かれる。フォーカス・ジャパンの予定を含む詳細はウェブサイト(ffd.or.id)で。(中島昭浩)