剣友会、メダンで指導 40人以上の男女剣士集合

 インドネシア剣道協会とジャカルタ剣友会はこのほど、合同で北スマトラ州メダン市にあるプルサダ武道場で剣道指導を実施し、40人以上の女性や学生剣士らが参加した。

 メダン遠征指導には、ジャカルタ剣友会から5人、インドネシア剣道協会から2人が参加し、基本打ち、審判指導、打ち込みなどの指導を行った。
 遠征チームの本田浩一団長(6段)は「現在メダンには日本人の指導者がおらず、剣道レベルが心配だったが、思った以上に基本がしっかりしていた。メダンの剣士は学生が中心、そして女性剣士が多く、剣道人口の広がりを感じる。来年以降も他の地域同様に活動を行い、正しい剣道をインドネシアに広めたいと考えている」と述べた。
 遠征に参加したマルセル・ウスマン・インドネシア剣道協会会長(4段)は「初めてメダンに来た。今後、メダンでも昇段試験が行えるように努力したい。剣道の哲学とその規律の精神はインドネシアに合っている。問題は防具と練習場の確保。防具は一般のインドネシア人の給料水準では買えず、日本からの寄付に頼っている現状ではあるが、今後とも日本の素晴らしい文化である剣道精神とその技術をインドネシアに普及して行きたい」と述べた。
 ジャカルタ剣友会は以前からスラバヤ、ジョクジャカルタ、バンドンなどで定期的に稽古会を実施していたが、インドネシア剣道協会が昨年国際剣道連盟に加盟後、積極的に地方への剣道普及も兼ねた稽古会を行い、今回初めてジャワ島以外のメダン市で指導を行った。インドネシア剣道は日本の先生の指導のおかげで着実にその実力を伸ばしており、昨年の世界大会の男子個人では予選トーナメントを突破し、決勝トーナメントに出場、今年はタイで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)剣道大会で個人3位、男女とも予選トーナメントを突破、決勝トーナメントに出場した。
 メダンのプルサダ武道場は日本政府が道場と剣道防具、柔道畳を草の根無償資金協力として支援し、国立北スマトラ大学構内に建設した。2010年の開場式には陸軍戦略予備軍司令官ジョージ・トイスタ中将(陸軍参謀長後、退役)が出席した。武道場では柔道、剣道、空手などの稽古が熱心に行われている。(濱田雄二、写真も)

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