仲川遥香さんが講演 「夢に向かって」 等身大の自分語る JJS
バンテン州タンゲランのジャカルタ日本人学校(JJS、齋藤稔校長)は7日、アイドルグループJKT48で活躍する仲川遥香さん(24)を講師に招き、講演会を開いた。ことし12月にグループからの卒業を控える仲川さん。「恋するインドネシア」「夢に向かって」をテーマに、語学習得や外国で楽しい生活を送るためのコツ、夢に向かって進む姿勢など、等身大の姿を語った。
講演会は保護者の部と、小・中学部全児童・生徒と教員の部の2回開かれ、仲川さんはJKT48のシングル曲「心のプラカード」の緑の衣装を着て登場した。
約350人が参加した保護者の部。インドネシア語でテレビ番組に出演する仲川さんは「言語はメンバーと話しているうちに覚えた。そのうち覚えるかなと構え、話すことをストレスに思わないことが大事」。
在留邦人には、駐在などで短期滞在になるケースが多いが「住んでいるからこそできることをやった方が今後のためになる」と語り、自転車でジャカルタ特別州から、東ジャワ州スラバヤまでの800キロを走破した、ことし5月のエピソードを披露した。
児童・生徒の部では約1200人が参加。好きな科目や色、食べ物、インドネシアの好きなところなど、さまざまな質問に仲川さんがざっくばらんに答え、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
小学部6年2組の本田小絢さんは「インドネシアに来て変わったところ」を質問。仲川さんは「挑戦するようになったこと。恥ずかしいな、緊張するな、1人だしなと思うこともあるが、やってみると楽しかったり、がんばろうって思ったりする」と話した。
仲川さんに、笑顔が良いと言われた中学部3年1組の宗清祥也さんは、卒業後の目標、これから進路を選ぶ生徒たちへのアドバイスを聞いた。JKT48卒業後、インドネシアに住むことを決めた仲川さんは「自分にうそを付かず、やりたいことを見つけて、それを自分なりに頑張ったら良いなと思う。自分に合ったものを探して、自分の将来の夢は何だろうと考えながら進路を決めていくことが大事」と言葉を贈った。
齋藤稔校長は「ことしはビンタロに校舎を移動して20周年。PTAの皆さまがいろいろ考えてくれて最高のプレゼントになった」と語った。(中島昭浩、写真も)