【スナンスナン】韓国の伝統食と新グルメ オッジュ・ケイ・フードのチーズカルビ
トロっと溶けたチーズが骨つき肉にくるくると巻きつけられ、チーズのまろやかさとスペアリブの甘い香ばしさが口の中に広がる。「オッジュ・ケイ・フード」は、人気の韓国料理「チーズカルビ」が楽しめると話題のお店を訪ねた。
南ジャカルタのモール・コタ・カサブランカUG階にある韓国料理店のオッジュ・ケイ・フードは、7月にオープンした。
インドネシアでの韓国ブームにさらなる可能性を感じたオーナーが、インドネシアでも珍しい韓国料理を食べられるようにと考え、1950年代に軍隊の部隊で発祥したとされる鍋料理のプデチゲと2014年にソウル市麻浦区にある若者の街ホンデで生まれた新しいグルメのチーズカルビの二つをメーンに料理を提供している。
どちらの料理も複数人でテーブルを囲んで食べるスタイルな ため、店内は友人や家族連れでにぎわっている。
店の一番人気は、ローリングチーズ・ビーフリブ(2〜3人前、21万9千ルピア)。注文すると、モッツァレラチーズと骨つき肉の乗った鉄板が運ばれてくる。鉄板を2、3分温めた後、客の目の前で骨つき肉にトロッと溶けたチーズを巻きつける。出来上がった肉は、各テーブルに用意されたビニール手袋をはめて手づかみでがぶり。骨離れがよく、甘めで柔らかい肉ととろけるチーズのコラボは万人受けするお味。辛さは3段階から選べるので、辛いものが苦手な人でも大丈夫。
マーケティング・スーパーバイザーのシンシア・ローレンナさん(26)は「若者にとって韓国に行くのは、金銭的にも簡単ではない。この店に来てジャカルタにいながら韓国にいるような気分を味わってほしい」と語った。
オープン以来SNSを通した口コミで広がり、休日には3時間待ちになることもあるという。すでにことしの年末には南ジャカルタに2号店のオープンを予定している。
順番を待っていたインドネシア在住歴10年の韓国人、チェ・アヨンさん(33)は週に5回は韓国料理を食べるといい、「たくさんあるジャカルタの韓国料理店の中でもここは最近人気が高い。今まで5回ほど来たことがあるが、長蛇の列を見て断念していた。やっと食べられるので本当に楽しみ」と話した。
混雑し始めると予約システムが始まるので、予約番号を受け取った後に買い物をしながら待つことも可能。長時間待ちに待った後に食べられるチーズカルビはまた格別かも。(江原早紀、写真も)
OJJU K-FOOD
住所 Kota Kasablanka, Food Society,
Jl. Casablanca Raya Kav. 88 Jakarta Selatan
☎ 021・2947・5220
営業 月〜金曜は午前11時〜午後10時
土日祝日は午前10時〜午後11時