AFAID2016が開幕 国内最大アニメの祭典 初日は板野友美ショー
国内最大のアニメの祭典「アニメ・フェスティバル・アジア・インドネシア(AFAID)2016」が16日、中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で開幕した。オープニングセレモニーには約2千人が参加。特別ゲストのアイドルグループAKB48の元メンバー・板野友美さんが初来イし、トークショーを開いた。18日まで3日間続き、アニメ主題歌の歌手ライブやアニメ映画の上映、お笑い芸人のステージなどが祭典を盛り上げる。
板野さんは午後3時ごろ、ベージュのワンピースでメーンステージに登場。「初めてインドネシアに来ることができてうれしい。車が多いイメージ」と語り、「この後JKT48の劇場に行きます。イベントの内容は秘密ですが……」と明かすと会場から拍手が沸き起こった。登場から約25分後、「次回はライブをしたい。楽しみにしていてください」と会場を後にした。
会場は、テレビ局や玩具、出版、書店、音楽関係企業・団体の41ブース、地元アマチュアクリエイター79組が出展する「クリエイターズ・ハブ」の120ブース、飲食店ブースで埋め尽くされた。
ゲーム・アミューズメント大手コナミのブースでは、人気の音楽ゲーム「ミュージカ」や「サウンド・ボルテックス」のコーナーに長蛇の列ができた。
出展2回目の日本放送協会(NHK)ワールドブースでは、日本に関するクイズや記念撮影コーナーを設け、番組動画が無料で視聴できるアプリなどを来場者にアピール。NHKワールドの広報担当は「AFAIDは一般の人にも体験してもらえる貴重な機会。日本好きの人が多いので引きつけやすい」と話した。
AFAIDはことしで5回目。昨年の6万人を超える来場者を見込んでいる。18日までの開催中、会場内のアキバステージでは、吉本興業所属のアジア住みます芸人やアイドルグループの少女コンプレックスが連日パフォーマンスを披露する。
またメーンステージでは、アニメ主題歌などのライブが催され、アニメ「七つの大罪」の主題歌でデビューした歌手の瀧川ありささんらが出演する。国内外コスプレイヤーのショーやコンテストも開かれる。
AFAID主催企業の一つSOZO(シンガポール)のジャスミンさんは「シンガポールでは富裕層が多く来場し、(コスプレのため)1万円以上もする衣装を購入する。インドネシアはそうではなく、同人誌やコスプレを見ても質が高い。来年はフィリピンでも開催したい」と述べた。
コスプレイヤーのハーレーさん(20)はいとこのメイさん(19)と来場。「好きなキャラクターの画像を集めてできるだけ本物に近くなるように、衣装を自作する。今回は細かい服の破れ具合などにこだわった」と話した。
2013年のAFAIDでロリータファッションに目覚めた、西ジャワ州バンドン在住のメラさん(24)は、ピンク色のフリル付きのワンピースをまとって来場。「海外のコスプレイヤーはより本物に近い。イベントに来て、同じ趣味の人がいると分かり世界が広がった」と魅力を語った。
AFAID2016のチケットは、入場可能エリアとライブの参加可否によって異なり、1日10〜65万ルピア。JIエキスポのチケットブースやAFAIDのウェブサイト(animefestival.asia/afaid16/)で購入可能。(市田博嗣、中島昭浩)