夕日に染まる町 マカッサル ロサリ海岸

 美しい夕日の色に海岸が染まる――。南スラウェシ州マカッサル市にある「ロサリ海岸」。インドネシアで最も有名な日没と水上モスク「アミルル・ムクミニン」が見られるとあって、インドネシア各地から多くの観光客が足を運ぶ。

 海岸沿いには600メートル以上にわたって、夕方から屋台がずらりと並ぶ。その多くはバナナをつぶして焼き、砂糖を煮て作った甘いシロップをかけて食べる「ピサン・エペ」。太陽が沈んだら書き入れ時だ。海岸沿いに設けられた広場では、子どもたちが駆け回り大人たちはのんびりおしゃべり。「ポケモンGO」で遊ぶ若者もいる。ヘビつかいや人気キャラクターの着ぐるみなども現れ、訪れた人たちを楽しませる。
 太陽が落ち始めると海岸沿いに人が集まり、あちこちで写真撮影が始まる。水上モスク「アミルル・ムクミニン」からはコーランが流れ出す。沈む夕日があたりをオレンジ色に染め、美しい景色を堪能していると、あっという間に太陽は水平線の向こうへ姿を消した。
 同市ビリンカナヤ在住のティティさん(49)は、東南スラウェシ州クンダリ県から来た親戚と一緒に訪れた。「水上モスクも夕日も美しく、観光客もとても多いの」とティティさん。夕日を眺めてから水上モスク「アミルル・ムクミニン」でお祈りしたという。同モスクは2009年に建設され、1度に500人が収容できる3階建て。モスクの裏側へ続く階段を上ると、海面が見渡せるほか、日没後もライトアップされ、撮影の人気スポットになっている。
 ティティさんは「このモスクを訪れる地元の人はほとんどいない。ここは観光地の一つ。お祈りはそのついでね」と笑って話した。(毛利春香、写真も)

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