レッズがサッカー教室 南ジャカルタ 児童35人が参加
サッカーJリーグの浦和レッズが運営する「浦和レッズハートフルクラブ」は24日、南ジャカルタのクバヨランラマ・ウタラ第3小学校でサッカー教室を開いた。同校の児童約35人が参加し、約4時間にわたってサッカーの心得を学んだり練習やミニゲームに汗を流した。
サッカー教室は、国際NGO(非政府機関)「国連の友アジアパシフィック」とハートフルクラブが共催する国際交流事業「ハートフルサッカーinアジア2016」(三菱商事、クラマ・ユダ・ティガ・ベルリアン・モーターズ協賛)の一環で、今回は落合弘キャプテン(70)と元日本代表でインドネシアのリーグでも活躍した経験を持つ酒井友之コーチ(37)ら4人のコーチが来イし、指導に当たった。
教室ではサッカーの技術ではなく、「こころ」を育むことがモットー。酒井コーチらは児童に「仲間を思いやること」や「何ごとにも一生懸命取り組むこと」の大切さを訴え、練習段階から100%頑張ることの大事さなどを伝えた。その後、基礎練習を行い、二手に分かれて行われたミニゲームで盛り上がった後も、整列してあいさつすることの大切さを教えた。
酒井コーチは「引退してもインドネシアとつながりがあるのはうれしい」と言い、インドネシアのサッカーについては「日本代表として活躍している選手は、小学生のころから優秀な指導者に教えてもらっている人ばかり。インドネシアでも指導、育成のシステムが整えば、成長のポテンシャルはかなり高いと思う」と話した。
参加したアリフ・プトラさん(9)は「ミニゲームでは負けてしまったけど、とても楽しかった。日本のプロのコーチがインドネシアまで来て、教えてくれてうれしい」と話した。
ハートフルクラブ一行は23日に来イ、27日まで滞在する。5月に国際試合の出場資格停止処分が解除されたインドネシアサッカー協会(PSSI)とも交流する。26日にはバリ島の小学校や養護学校を訪れ、サッカー教室を開く。
ハートフルクラブは2007年から、世界中の子どもたちとの「草の根交流」を目的に、これまで25カ国37都市を訪問し、6748人と交流してきた。(平野慧、写真も)