親子で盆踊り JJS幼稚部 日本の夏祭り
バンテン州南タンゲランのジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部(吉野恵理子園長)は25日、毎年恒例の夏祭りを開いた。会場は浴衣やじんべえ姿の園児194人と保護者らでにぎわい、日本と同様の夏祭りを家族で楽しんだ。
雲一つない青空の下、中学部グラウンドに6台のみこしがそろった。「大きな2階建てバスおみこし」「忍者屋敷おみこし」など、各組がテーマを決めて制作した。「みんなで頑張って担ぎましょう」と吉野園長のあいさつの後、園児は「わっしょい」と言いながら元気良く校庭を回った。その後、親子で盆踊りを踊り、お祭り気分を盛り上げた。
教室やホールでは、紙などで作ったお菓子を釣る「すいーつり」や綿菓子やポップコーンなどが出店した。特に「おばけやしき」は大人気で長蛇の列ができた。おばけにふんした園児らが真っ暗な教室に潜んで、入場者を驚かした。
最後はホールで年少組が盆踊り「シャンシャン星音頭」を踊り、「かごめかごめ」や「ずいずいずっころばし」など童謡4曲を歌った。またホールにつり下げられた灯籠に火をともし、家族や友達が楽しく健康に過ごせるよう全員でお願いをした。
年長組は和太鼓を披露した。ばちの持ち方や太鼓のたたき方、振りなどの練習を何度も重ねたという。太鼓の音がきれいにそろい、観客を引き込んだ。
らいおん組の山内魁斗くん(6)は、家でも太鼓の練習をしたと話した。母の佳代さん(44)は「1日中、息子は太鼓のことばかり考えていたが、太鼓の練習を通じて息子の成長を感じた」と笑顔で語った。
吉野恵理子園長は「夏祭りを通じて、園児たちに集団生活の大切さを知ってもらう機会になれば」と話した。(上岡尚樹、写真も)