アホック氏 独走態勢 PDIP支持層も評価 知事選挙世論調査
民間調査機関「チャルタ・ポリティカ」は30日、来年2月のジャカルタ特別州知事選に関する世論調査の結果を発表し、現職のアホック氏(49)が44.5%と最高の支持を集め、再選に向けて着実に歩を進めていることがわかった。支持政党別の調査では、無所属で出馬予定のアホック氏が幅広い政党の支持者に評価される結果となった。
調査は3月15〜20日、無作為に抽出した州内に住む17歳以上の男女400人を対象に面接方式で行った。
次期知事にふさわしいと考える候補者について聞いたところ、アホック氏が44.5%と断トツの支持を集め、2位のユスロン駐日インドネシア大使の兄のユスリル・イフザ・マヘンドラ元法務人権相(60)に36.7ポイントの大差を付けた。実業家のサンディアガ・ウノ氏(46)らが続いた。
支持政党別では、これまでに同知事選でのアホック氏への支持を公式に表明したナスデム党とハヌラ党の支持層で、それぞれ73.7%と50%がアホック氏がふさわしいと回答した。
また、アホック氏への支持に消極的な一部政党の支持層でも、アホック氏支持が過半数を占めた。無所属で出馬する場合アホック氏を支持しないと表明している闘争民主党(PDIP)の支持層の67.5%、アホック氏が14年9月まで在籍していたグリンドラ党の支持層の51.9%がアホック氏がふさわしいと答えた。
月星党(PBB)の支持層は全員が同党首のユスリル氏を選んだ。グリンドラ党の支持層のうち同党幹部のサンディアガ氏を選んだのはわずか5.8%にとどまる一方で、アホック氏支持を表明するハヌラ党の支持層の5割がサンディアガ氏を選んだ。
アホック氏の州政については82.8%が「満足している」と回答し、現州政への評価も支持される要因となっている。
ただ、37.3%が投票先について「分からない・無回答」としており、流動的な要素もある。
同知事選をめぐっては先月6日、アホック氏がヘル・ブディ・ハルトノ州地方財政運営局長(50)を副知事候補とするペアで無所属で出馬することを表明。支持団体の「トゥマン・アホック」は出馬要件である支持者約53万2千人分の住民登録証(KTP)獲得を目指し、31日までに38万5527人分を集めた。(木村綾)