現政権初の円借款 総額1400億円 MRT東西線設計も

 外務省は27日、3件の円借款に関する交換公文に署名したと発表した。対象事業は、大量高速鉄道(MRT)東西線の設計と南北線第2期、ジャワとスマトラを結ぶ送電線第2期の3件で、総額1400億5100万円。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権で初めての供与となる。

 谷崎泰明・駐インドネシア大使が同日、インドネシアのユリ・タムリン外務省アジア・太平洋・アフリカ総局長と交換公文の署名を行なった。同案件は、3月の日イ首脳会談で安倍首相がジョコウィ大統領に表明していた。
 MRT東西線計画はエンジニアリング・サービス(E/S)借款で、基本設計や入札補助などに使う。供与額は19億1900万円。金利は年利0.01%で償還期間は25年。調達対象国を全ての国・地域とする一般アンタイド方式。
 MRT南北線への借款は、第2期区間の整備を対象とし、供与額は752億1800万円。金利は年利0.1%で、償還期間は40年。日本企業も一部関与する日本タイド方式。
 第2期で予定している区間は北ジャカルタ・カンプン・バンダンと中央ジャカルタ・ホテル・インドネシア=HI前ロータリー(8.1キロ)。第1期は中央ジャカルタ・HI前ロータリーと南ジャカルタ・ルバックブルス(15.7キロ)。第1期路線は2018年に開通予定。
 ジャワとスマトラを結ぶ送電線計画第2期には、629億1400万円を供与。金利は年利1.4%で償還期間は25年。一般アンタイド方式。送電線や交流・直流変換所を新設し、電力供給システムの構築を図る。(佐藤拓也)



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