【火焔樹】靴の並べ方 (2015年11月17日)

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 お掃除クラブの日本視察の模様をまとめたフィルムが完成した。学校のお掃除や給食の時間を編集して小学校の低学年に観てもらうことを想定した内容にまとめたものだ。早速、ジャカルタの小学校で先生方、生徒、親御さんたちを呼んで鑑賞会を行った。みんなそろって驚きの声を上げていた。
 一方、DVDにして我々の訪問を受け入れてくれた日本の学校や関係者にも送った。「日本の良さを再発見した」「お掃除ロボットの導入の声もあるが、掃除は子どもたちの手でやるべきことだと肝に銘じた」。灯台下暗しとはよく言ったもので、インドネシアの人の視点の映像を見て、今までは当たり前と思っていた日本の文化とも呼ぶにふさわしい事柄を再認識したようだった。
 インドネシアの人たちの反応はある程度予測していたが、日本の人たちの声は意外だった。どうやらお掃除クラブは、日本の人にも少なからず影響を与えることになったようだ。
 インターネット上では、日本の学校の掃除当番や給食当番の模様をまとめた動画が投稿されている。中には500万回以上再生されたものもある。多くの人たちからジョコウィ大統領が掲げる「国民のメンタル改革」を成し遂げるには、幼少時の教育が大切で、日本の教育に学ぼうという声が多く寄せられている。
 訪問した小学校の校長先生のお話に「下駄箱に靴をきちんとそろえて入れない生徒は、並べ直すまで教室に入れない」というのがあった。整理整頓の高いスタンダードを身に着けさせるのが目的だそうだ。毎日整った状態をみていれば、それが当たり前になる。これは、街がきれいなら誰もポイ捨てなんかしなくなる。だから街をきれいにしようと呼び掛けるお掃除クラブの論理と同じだ。
 金曜日のイスラム礼拝では、靴やサンダルがなくなるらしい。モスクの玄関を見ればなくなっても仕方ないと思う。僕らの映像、モスクでも流してもらおうか。(ジャカルタお掃除クラブ代表デワント・バックリー)

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