西村さんしのび サーフィン仲間が送る会
南ジャカルタ区テベットのマンション自室で殺害された西村良美さん(28)はサーフィンが大好きな女性だった。事件翌日も仲間とサーフィンをやる予定が入っていた。西村さんを知るサーフィン仲間は12日、西ジャワ州の海岸で、サーファーならではの「送る会」を開く。日本人もインドネシア人も、40人以上が参加する予定だ。
西村さんが所属していたジャカルタサーフィンクラブによると、西村さんは昨年9月ごろ来イし、今年3月ごろからクラブでサーフィンを始めた。ほぼ毎週のようにサーフィンを楽しんでいたが、事件のあった週末は西村さんが参加せず、連絡も取れなかったため、メンバーらは不審に思っていたという。
事件前、西村さんは自宅マンションのドアの鍵穴に紙が詰められていたことも仲間に打ち明け、いたずらにしては悪質と不安がっていたという。
送る会はクラブがよくサーフィンを行う、インド洋に面した西ジャワ州スカブミ県プラブハン・ラトゥのカランサリ海岸で行われる。メンバーら日本人約20人とインドネシア人サーファー20人以上が参列する。沖合でサーファー全員がボードにまたがり、手をつないで輪を作り、その輪の中に花を投げるといい、散骨も行う。
西村さんの葬儀は10日、中央ジャカルタ・サレンバの国立チプトマングンクスモ病院(RSCM)で行われ、西村さんの両親やサーフィンクラブのメンバーらが参列した。(山本康行)