ミスタードーナツ1号店 コンビニでも展開へ クラパガディン
「ミスタードーナツ」を運営するダスキンは9日、北ジャカルタ・クラパガディンにあるモール・オブ・インドネシア(MOI)にミスタードーナツ1号店をオープンした。
ドーナツとオーブンで焼くマフィンの38種類を提供。もっちりとした食感が日本で人気の「ポン・デ・リング」も「もちドー」として販売するなど、日本とほぼ同じ味・品質のドーナツをそろえた。
イートインスペースもあり、カフェオレは2万ルピアでお代わり自由。日本ではブラックコーヒーもあるが、インドネシアでは好まれないことから、甘めのカフェオレのみとした。その他ドリンクは約40種類。インドネシアではカフェで長居し、食事をとる人が多いことからサンドイッチとパスタも用意した。
インドネシアにはすでにインドネシア発のドーナツチェーン「J・CO(ジェコ)ドーナツ」や米ダンキンドーナツなど競合他社がいるが、トッピングだけが違い、生地は同じものがほとんどだという。
ダスキン香港・ミスタードーナツの鳥山和義部長によると、ミスタードーナツではトッピングだけでなく、生地のバリエーションが豊富で品質が高いという。さらにあたたかいおもてなしで差別化を図る。インドネシアのスタッフは日本で約1カ月間、ドーナツの製造やマネジメント、接客の方法などダスキンのノウハウを学んだ。
鳥山さんは「まずはモールなどでミスタードーナツを知ってもらい、認知度を上げる。その後、コンビニなどでいつでも手軽にほしい時に買えるようにしたい」と話した。
ターゲットは20〜30代の女性とその家族で、インドネシア人の好みに合った新たなドーナツなどの開発を進め、種類を増やしていくという。
同社はミニマート大手インドマレットを経営するインドマルコ社とミスタードーナツの展開事業で合意。ダスキンの子会社で三井物産との合併会社ダスキン香港が、インドマルコ社のグループ会社ラガムとフランチャイズ契約を結んだ。
今後はモールへの出店だけでなく、ドーナツを販売するインドマレット店を50店舗設けるなどし、ジャカルタ周辺で3年以内に200店舗での販売を目指す。
ミスタードーナツはマレーシアや中国、台湾、韓国、タイ、フィリピンに進出しており、インドネシアは7カ国・地域目。(毛利春香、写真も)