「日イますます強固に」 「新政権、少しずつ改革」 JJC新年会野波理事長
ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)は16日、中央ジャカルタのホテル・プルマンで新年会を開いた。今年はインドネシア独立70周年。野波雅裕理事長は、両国の関係を「ますます強固なものにしたい」と抱負を述べた。首都圏投資促進特別地域(MPA)プロジェクトの進め方で両国にずれが生じていることについて「じっくり話し合いを続けるしかない」との意見があった。
新年会は午後6時半から始まった。冒頭、野波理事長は昨年、10年ぶりの政権交替でジョコ・ウィドド(ジョコウィ)新政権が誕生したことに触れ、「インドネシアは成長しようとして、少しづつ改革している」と指摘。日本側とMPAプロジェクトで思惑の違いが出ていることにも言及し、大使館と協力して「より良い日本とインドネシアの関係をつくっていきたい」と述べた。
続いてあいさつに立った谷崎泰明駐インドネシア大使は、まず、ジョコウィ政権が本格的に動き出したとの見方を示した。「政府関係者だけでなく野党の関係者とも会っているが、みんな新政権に協力的なことを言うのでびっくりしている。つまり、安定した政権である」と評価した。
さらに「いろいろ山積する問題もあるが、解決することは間違いないと思います」と述べ、「いろいろな協力関係を結んでいきたい」と語った。
■「じっくり話し合いを」
泉恵一副理事長の音頭で乾杯し、その後、しばらく懇談した。MPAプロジェクトの進め方で、日本側と新政権の間に思惑の違いが出ている事について出席者に聞くと、「政権が変わったのだから、インドネシア側の考えが違ってきて当然」との冷静な受け止め方が多かった。
さらに「新政権はしがらみが少なく、国民のために何がいいか、で合理的に判断している」との見方や、「大使はご苦労されているかもしれないが、じっくり話し合いを続けるしかない」、「今後も考えの違いが出て来ると思うが、基本的には日本側が合わせていくしかない」などの意見があった。また「日本からも早期に関係大臣が来イすべきだ」との注文もあった。
昨年に続いてアイドルグループのJKT48が登場して歌と踊りを披露した。餅つき大会も行い、子どもたちにも楽しい新年会になった。(臼井研一)