ワクワクカフェ、きょう開店 「雅」や「花見」イメージ 鯛茶漬け、あんみつ提供 スカパーJSAT
スカパーJSAT(本社・東京都港区)は28日、南ジャカルタの大型モール「ガンダリアシティ」2階(UG)に期間限定で「ワクワク・カフェ」をオープンする。27日のプレイベントにはアイドルグループJKT48のメンバーやウルトラマンメビウスが駆けつけ、開店を祝った。カフェは、今年2月にスタートした同社の日本のテレビ番組専門チャンネル「ワクワクジャパン」の番組プロモーションの一環で開店、視聴者との結び付きを強める。
カフェは、地元コーヒーチェーン「カフェイン」の店内を使い、畳スペースや桜の木、江戸切り子などの伝統工芸品を展示。スカパー有料多チャンネル事業部門海外事業部の牧野誠部長代行によると、店内は日本の「雅」や「花見」をイメージした。「番組の視聴者に、今度は見て、感じて、食べて日本に興味を持ってほしい」と話す。カフェでは本格的な日本料理を提供する。お茶漬けやちらし寿司、あんみつなど約10種類を販売する。
料理の監修は、レストランマネジメントコンサルタント会社「ユメタ・トリ・ミトラ」の多比羅一テクニカルアドバイザーが行った。2000年からジャカルタ市内の日本料理店「五右衛門」でチーフなどを務め、12年に同社を立ち上げた。多比羅さんによると、インドネシア人は味の濃いものを好む傾向があるが、提供する鯛茶漬けなどの多くの料理は食材本来の味を引き立たせる日本の調理方法を採用した。食器は日本から取り寄せた陶器を使用している。「店内の雰囲気と食を味わってもらい、日本文化を伝えていければうれしい」と話した。
■世界初、顔認証導入を
カフェでは日本の最先端技術を感じてもらうためにNECと電通、電通テックが特許を持つ顔認証システム「Face―in」を導入した。屋外のイベント会場にあるブースで顔写真を登録し、カフェ店内にある認証機で顔を認識させると、飲食代が割引になる。電通テックによると、世界で初めて、店内で商業用に活用したという。
イベントにはJKT48の仲川遥香さんやメロディーさん、近野莉菜さん、ガイダさんが来店。「和」の雰囲気を感じながら、鯛茶漬けに舌鼓を打った。
今後は同カフェでJKT48が1日店長を務めるなどの企画も用意している。屋外のイベント会場では30日まで、来場者参加型のイベントとしてけん玉などの体験コーナーを常設し、ウルトラマンメビウスの握手会も開く。
カフェの営業期間は28日〜来年1月28日。カフェの営業時間は午前10時〜午後10時まで。(山本康行、写真も)