女性に危険な交通機関 16都市でワースト5位 ジャカルタ
世界16都市を対象に公共交通機関で女性に対する嫌がらせの実態に関する調査結果で、ジャカルタは女性利用者にとって危険な都市5位にランクインした。トムソン・ロイター財団(本部=英ロンドン)と調査会社ユーゴブ(同)が29日発表した。
調査は米国や英国など16の主要都市6550人の女性を対象に実施。公共交通機関の利用時における?夜間利用の安全性?身体的ハラスメント?言語的ハラスメント?被害に対する周囲の反応?被害に対する政府の反応?都市の安全—の6分野。都市計画や女性の権利、男女平等など各分野の専門家の評価を加え、ランキングにした。
ジャカルタの分野別ランキングでは政府への期待が最も低くワースト3位で、被害時の周囲の反応に対する期待が最も高く同11位だった。
ジャカルタ特別州交通局のムハンマド・アクバル局長は調査結果に対して「州内の交通機関を安全に利用してもらう仕組みはある」とコメントした。首都圏専用路線バス・トランスジャカルタでは女性専用車両を設けたり、1車両につき1人の職員を配備したりするなどの対策を挙げた。また車両内に監視カメラ(CCTV)を設置し、女性の被害軽減に努めているという。
東京は16都市中15位で女性にとって危険な交通機関の国では米ニューヨークに次いで安全と評価された。同財団は東京で2000年に女性専用車両を導入したことなどが上位の理由と分析した。最も危険な都市はコロンビア・ボゴタ。次いでメキシコ、チリ・ペルー、インド・ニューデリーだった。