サイクリングに来て 愛媛や山梨がアピール スポーツ・ツーリズム・サミット開催
自転車を活用した日本への観光客誘致を目指し、スポーツ・ツーリズム・サミットが14日、ジャカルタで開催された。ガルーダ・インドネシア・トラベル・フェアやジャカルタ日本祭り(JJM)に合わせたイベントで、愛媛県や山梨県、茨城県が参加。カーフリーデーを利用し、ジャカルタの目抜き通りを自転車愛好家が走ったほか、ホテルで日本最大級のサイクリングイベント「サイクリングしまなみ」への参加を呼びかけた。
自転車愛好家ら約250人が午前6時に集合し、各々準備ができ次第出発。早朝にもかかわらず、ジャカルタの目抜き通りのスディルマン、タムリン通りは自転車やランニングを楽しむ人などでにぎわった。
初めてジャカルタを自転車で走ったという愛媛県今治市観光課の中田尚雄さんは「(自転車を愛用する人の多さに)度肝を抜かれた。朝早くから多くの人が自転車で走っていて活気を感じた」と自転車人気を肌で感じた。2時間かけ、同通りを往復。この後ホテルではセミナーが開かれ、山梨県・愛媛県などの自治体や日イの自転車関連企業がそれぞれの魅力をアピールした。
地場自転車メーカー・ロダリンクのエルカナ・マーケティング・マネジャーは「インドネシアの自転車市場は2008年ごろからブームが到来し、売上が急増した。自転車がライフスタイルの一部として根付きつつある」と説明した。
同サミットを主催したFKBインドネシアの花田康さんは「直接インドネシアの自転車愛好家に日本のサイクリングコースの魅力を伝えられたことが一番の収穫」と話した。(佐藤拓也、写真も)