「JKT48で輝きたい」 新メンバー近野莉菜さん
「自分の成長のためにジャカルタで輝きたい」。日本のアイドルグループAKB48チームKから、ジャカルタを拠点に活動している姉妹グループ・JKT48のチームK・に移籍した近野莉菜(ちかの・りな)さん(21)が6日、南ジャカルタ・スナヤンのモール「fx」にある専用劇場でデビューした。JKT48へかける思いを聞いた。
「そろそろ卒業かなと思ったけど、まだまだ未熟者。自分の成長につながるように海外経験もしたいと考えていました」。今年初めAKBグループの運営者からJKT48移籍の打診があった。JKT48の日本人メンバー、仲川遥香さん(23)の活躍に続いてほしい、JKT48を盛り上げてほしいと期待を込めたものだった。
2007年にAKB48の第5期生オーディションに合格、今年7年目。若手が台頭する中で「自分自身、日本ではもう人気者になれないのでは」と感じていた。新たな活躍の場としてジャカルタ行きに迷いはなかった。2月の「AKB48グループ大組閣祭り」でJKT48への移籍が正式決定。移籍後6月に南ジャカルタのバライカルティニで開かれたライブにサプライズ出演し、メンバーやファンたちと初対面した。そのときキャプテンのメロディーさん(23)からかけられた言葉が忘れられないという。「あなたをずっと待っていた」。
目標はまず、ファン投票でシングルCDを歌うメンバーを決める総選挙で16位以内に入ること。4月に第1回選挙で仲川さんは3位に入った。バラエティー番組やCMなどに出演し、インドネシア人ファンの心をつかんだ仲川さんの姿を追いかける。2人は今共同生活を送っており、一緒に料理を作ったり、インドネシア語を教えてもらったりと良き相談相手でもある。
現在週1回劇場公演がある。言語は少しずつ覚えている。「日本語の歌詞と読み比べて、意味を理解している」という。移籍当初はメンバーの顔と名前が一致しなかったが、フェランダさん(21)やガイダさん(19)ら日本語を勉強中のメンバーから「おつかれさま」「意味が分かりますか」などと声をかけられ、互いの距離は一気に縮まった。今ではメンバーとインドネシア語や日本語を教え合っている。
JKT48では「お姉さん」キャラを確立し、6年間の経験をメンバーに伝えたいと話す。「言語を越え、自信をもって伝えたい。そのためには私ももっとインドネシアの事を勉強しなくては」と決意する。(山本康行、写真も)
近野莉菜(ちかの・りな)
生年月日:1993年4月23日
血液型:B型
星座:牡牛座
身長:162センチ
ニックネーム:チカリーナ