日本発ポップカルチャーをPR 東南アジア最大、イ市場に積極攻勢 アニメ祭典AFA 15日からJCCで

 アニメ、ゲーム、フィギュアなどポップカルチャーのコンテンツが集まる東南アジア最大の見本市「アニメ・フェスティバル・アジア・インドネシア(AFAID)」が15日から17日まで中央ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で開かれる。日本からも関連企業約20社が出展、インドネシア市場への浸透に向けて活発なPRを行う。

 AFAは今年で3回目で昨年は5万3千人の来場者があった。アニメ製作会社、キャラクター著作権者や関連する小売り、食品、飲食、レコードレーベル業者の展示販売のほか、アニメソングを歌うアーティストや声優による音楽イベント、コスプレ選手権なども開かれる。10〜20代のポップカルチャーファンにとっては「年に1度の祭典」として知られている。中でも毎回注目されるのが「オタク」系文化の発信地日本からの企業出展だ。
 日イ合作の特撮ヒーロー番組「ビマ・サトリア・ガルーダ」の関連玩具で知られるバンダイは第1回から参加している。今回はコレクターズ、カード、ホビーの3分野の最新作を展示する。イベント期間中は「ガンダムユニコーンepsisode.7」のプレミアム上映会も実施する。同社は1990年代からインドネシアで本格始動し「たまごっち」などのヒット商品を生んだ。10月には現地販売会社も設立する。「メインユーザーである子どもたちが多いインドネシアには商機がある」(広報)としている。
 フィギュア制作販売大手の「グッドスマイルカンパニー」も連続出展、「会場の熱狂的な盛り上がりを見て、今後の市場として大きな可能性を感じた」(国際事業部)と話す。同社のブースでは「figma 加賀」などを限定販売する予定だ。
 経済産業省の支援事業「クールジャパン・ワールドトライアル」の出展枠で参加する企業も多い。人気アーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅほか多くの読者モデルを抱えるイベント企画会社「アソビシステム」は、ウェブなどを通じてポップカルチャーを中心とした日本の魅力を世界に発信する「もしもしにっぽん」プロジェクトの浸透を狙う。「日本独自の『カワイイ』文化を切り口に展開する。インドネシア市場に興味がある」(広報)とする。
 また物流大手の日本通運は今回が初出展。既に国内で物流事業を展開しているが、2月に開設した同社の顧客情報や日本文化や観光、技術、歴史などを発信するサイト「Fun! Japan」のPRを行う。同サイトはフェイスブックと合わせて約70万人のインドネシアからのファンがいる。「数は増えていてユーザーは日本の情報を求めていると思う」(営業企画部)とする。
 出展を後押しする経済産業省は「消費者はもとよりパートナーとなる現地企業にも日本のクールジャパンコンテンツの魅力を見てもらいたい」(クリエイティブ産業課)とAFAを積極的に活用する構えだ。(阿部敬一)

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