日本勢支援で大盛況 コスプレイベント「CLASH」 影山ヒロノブさん登場

 海外で日本のアニメキャラクターを活用した企業進出事業などを手がけるトキオ・ゲッツ(本社・東京都渋谷区)は21日、南ジャカルタのバライ・カルティニで、国内コスプレ1位を決めるイベント「CLASH」を開催した。会場には約5千人のポップカルチャーファンが集結。4年目を迎え、今年初めてスポンサーや経済産業省・総務省の助成金を得て盛大なイベントになった。
 トキオ・ゲッツの原浩平代表取締役によると、同イベントに企業がスポンサーになったのは初めてという。化粧品製造・販売のマンダムや日本専門チャンネル「ワクワク・ジャパン」がスポンサーに加わった。
 ワクワク・ジャパンを運営するスカパーJSATアジア事業チームの任敏儀さんは「インドネシアでは1番大きなコスプレイベント。国内の若い人がどんな番組に興味があるのか把握できる」と説明、「番組の宣伝はもちろん市場調査にも最適だ」と話した。
 スポンサーに加え、経済産業省・総務省が2013年から始めた、海外での「日本ブームの創出」を目指す企業への助成金「J―LOP」も取得。ようやく収益を見込めるイベントになった。若年層の購買力が低く、入場料を上げられない事情もある。原氏は「台湾で同じイベントをすると、チケットは7千円でも完売するが、インドネシアは300円」と話す。
 また、原氏は「昔は『おしん』など日本のコンテンツが有名だったが、今は韓国文化が最も流行している」と指摘し、「コスプレを通してもう1度、日本のポップカルチャーブームを巻き起こしたい」と期待を込める。同社では今後、コスプレ着用者は無料で入場できるなど、垣根を下げることで日本のポップカルチャーの浸透を目指す考えだ。
 同イベントは今年で4回目。北スマトラ州メダンや東ジャワ州スラバヤ、ジョクジャカルタ特別州、先月縁日祭で開かれたジャカルタの4地区の予選を勝ち抜いた10組が決勝戦に出場した。
 審査の結果、ジャカルタ地区予選を勝ち抜いた西ジャワ州出身の「カダルワルサ」チームが優勝。また会場にはスペシャルゲストとしてアニメソング歌手で有名な影山ヒロノブさんが登場。ドラゴンボールなど合計6曲を熱唱し地元ファンから熱い声援を浴びた。(佐藤拓也、写真も)

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