シャープ現法が好調 「とにかく細かく対応」 本社100周年でイベント
15日に大手家電メーカーのシャープが創業100周年を迎えることを記念して、現地法人シャープ・エレクトロニクス・インドネシア(SEID)社は13日、南ジャカルタのショッピングモール「スナヤンシティ」で記者会見を開催した。
シャープがインドネシアに進出してから今年で42年。「製販一体になった組織や物流能力の高さ」(SEIDの入江史浩社長)が奏功し、各製品で高いシェアを獲得している。ブラウン管テレビ、冷蔵庫が約4割、洗濯機約3割で業界トップ。液晶、エアコンも2割とトップクラスのシェアを誇る。
入江社長は「嗜好(しこう)に合わせたデザイン・色の投入や、日本人よりも低い身長に合わせた設計など、とにかく細かく丁寧に対応してきた」とインドネシア展開を振り返り、「真似される(くらいに良い)モノを作るという理念をこれからも意識していきたい」と語った。
来年には、カラワンの新工場を稼働する。冷蔵庫生産を現行の約2倍、洗濯機を約2.5倍に増やし、さらなるシェア拡大を目指す。同社では、普及率の低さから、インドネシアの白物家電が年に10―20%の成長を続けると見据える。
液晶テレビに関しては、30インチ前後が量販帯としながらも、80インチ以上の超大型製品なども投入する。
顧客サービスも強化してきた。国内には、営業支店が29、修理や運輸を行う300以上のサービスセンターを設置している。
また、会場のメイン・アトリウムでは最新の家電を展示・販売。16日まで、シャープ製品を使った料理教室やバンド演奏など多彩な催し物を開催する。(松末洋輔)