12政党最後の訴え 選挙キャンペーン終了 9日投票まで冷却期間
9日の投票を控え選挙キャンペーンは6日から3日間の冷却期間に入った。3週間にわたった選挙活動も5日に最終日を迎え、12政党は最後の訴えを繰り広げた。政党旗や看板が撤去され、投票所の設置など準備が進められる。ジョコウィ知事の所属する闘争民主党(PDIP)との人気が連動しないなどの調査結果もあるが、バクリー党首率いるゴルカル党やプラボウォ最高顧問を擁するグリンドラ党が単独で大統領を擁立できる獲得議席20%、または得票25%が困難と予測され、闘争民主が国会第1党になる可能性が高い。
民主党やゴルカル党支持者からも支持を得るジョコウィ知事を擁立し、闘争民主党が国会第1党になれば04年にメガワティ氏が民主党に破れて以来の与党になる。現在は国会議席16.78%で、単独で大統領を擁立できる公算が強い。選挙活動最終日には同党の地盤である中部ジャワ州クラテンやスコハルジョをメガワティ党首が訪問し、ジョコウィ知事は大統領候補として唯一パプアに飛ぶなど精力的に選挙活動を展開した。
総選挙キャンペーン中にはゴルカル党のバクリー党首が人気女優のマルセラ、オリフィア・ザリアンティさん姉妹とモルディブにバカンスに出かける動画が流出するなど、政敵がネガティブキャンペーンを仕掛ける動きもあった。
ジョコウィ氏の出馬表明後には、プラボウォ氏が09年総選挙後にメガワティ氏がプラボウォ氏の大統領選出馬を支援すると約束した誓約書をほごにし、「約束を守れない」などと猛反発。メガワティ氏、ジョコウィ氏への痛烈な批判を展開した。直近の調査でグリンドラ党の支持率は10%前後へと増加しているものの、他党との連立は避けられない情勢だ。
国会で最大議席を持つ与党民主党はユドヨノ大統領の人気低迷や党内の不祥事が相次ぎ、支持率は急激に落ち込んでいる。