マングローブでごみ拾い 日本の中高生らカヤック体験 バリ
長崎市の長崎南山学園の中高生ら8人が22日、バリ島デンパサールのマングローブでカヤックを漕ぎながらごみ拾いを行った。ウブドでのホームステイや現地の高校との交流の後、帰国前の最後の活動として、初めてのカヤックを漕ぎ、マングローブに入った。
場所は海上高速道路の空港入り口付近にあるエコツーリズム施設エコウィサタ・マングローブ・ワナサリ。生徒らは1つのカヤックに2人ずつ、ごみの拾い手と漕ぎ手に別れて乗り込んだ。行く手がマングローブの枝に阻まれることもあったが、約1時間、水面に浮いたペットボトルやビニール袋を拾い上げた。
高校1年生の宮崎拓海さんは「楽しかった。カヤックだけでなくごみ拾いも出来て気持ちが良かった」と話した。引率した英語教師の菅達哉さんは「単なる観光ではなく、自然について学ぶこともできた。有意義な経験だった」と話した。
エコウィサタは地元の村が周辺の環境を生かした観光を推進するために作ったもので、マングローブ・ツアーや魚つりなど自然を楽しむアクティビティが用意されている。ごみ拾いカヤックを企画したツアー会社のバリ倶楽部によると、マングローブの清掃は村人も定期的に行っており、彼らの活動をサポートするためにも継続して催行する予定だ。(北井香織、写真も)