ゴーベル氏に名誉博士号 「人づくりで貢献」 母校中央大が授与
中央大(東京都文京区)は24日、同大商学部を1987年に卒業したインドネシア日本友好協会(PPIJ)のラフマット・ゴーベル理事長(51)に名誉博士号を授与した。長年の日イの友好促進に尽力した功績を評価した。
2002年の拓殖大(同文京区)名誉博士号授与に続いて2度目。
贈呈式で同大の遠山暁総長職務代行から学位証明書を受け取ったラフマット氏は「大学で学んだことが今の自分の土台になっている。日イの懸け橋としてこれからも貢献していく」と強調し、インドネシアの発展に向け、「インドネシアの経済は目覚ましく成長している。国の発展に貢献できる人づくりに尽力したい」と決意を語った。
遠山総長職務代行は「我が校を卒業した元留学生に名誉博士号を授与できたことは誇らしい」と祝福した。
ゴーベル氏は11年の東日本大震災で、PPIJ理事長としてユドヨノ大統領に付き添って被災地の宮城県気仙沼市を訪問。元日本留学生協会(プルサダ)から集めた義援金2千万円を寄付した。
日イ国交樹立55周年を迎えた昨年12月には博覧会「インドネシア日本エキスポ」を開催するなど日イの友好に尽力している。
贈呈式にはゴーベル氏の恩師やユスロン・イフザ・マヘンドラ駐日大使が出席した。
【プロフィル】 ラフマット・ゴーベル 1962年ジャカルタ生まれ。51歳。87年中央大商学部卒業。パナソニック・ゴーベル・インドネシア(PGI)会長。中央大同窓会「ジャカルタ白門会」の名誉会員。