スカパー22日から放送 24時間専用チャンネル ワクワク・ジャパン 「あまちゃん」やJリーグ

 スカパーJSAT(本社・東京都港区)は、今月22日にインドネシアの有料テレビ放送で専用チャンネル「ワクワク・ジャパン」の24時間放送を開始する。海外向けにNHKや民間テレビ局の番組を独自編成して放映、インドネシア語の字幕が入る。日本の映画やテレビ番組をインドネシア一般家庭へ普及させる。
 ワクワク・ジャパンは地上波、CSを含む日本のテレビ番組から厳選する。一般番組は字幕を付ける一方、子ども番組はインドネシア語の吹き替えとする。翻訳は総務省の「ジャパン・コンテンツ・ローカライズ支援」の助成金を利用した。
 朝夕は子どもや女性をターゲットとし、午後7時〜同9時は家族向け、同9時以降は男性を意識した番組を編成。週末は2時間ドラマや映画、スポーツなどの長尺番組を投入する。NHK枠では、昨年話題をさらった連続テレビ小説「あまちゃん」を6カ月にわたり放送する計画だ。午前7時〜同7時30分の時間帯で、連続ドラマの主な視聴者である主婦層らを取り込む。
 スポーツ番組ではJリーグのレギュラー放送を予定。インドネシアのプロサッカーリーグとJリーグはパートナーシップ協定を結んでおり、Jリーグのヴァンフォーレ甲府はインドネシアから初めて選手を受け入れ活躍が期待されている。インドネシアで選手発掘に取り組むガンバ大阪の選考会の様子などを収録した番組も放送する。他にもJリーグ参加クラブがインドネシアで開催する親善試合、サッカースクールなど、関連番組も制作していくという。
 スカパーが外国の有料放送と提携し、日本の番組を海外で放送するのはインドネシアが初めて。衛星放送インドビジョンとオケビジョンを合わせ開局時点で視聴可能世帯数を約200万と見込む。今後、他の衛星、ケーブルテレビでの放送も予定している。インドビジョンの場合は安いパッケージで月16万9900ルピア。専用チャンネルの追加料金は未定。
 チャンネルサポーターとして、アイドルグループのJKT48を採用し、地上波テレビ局でもワクワク・ジャパンの宣伝を展開していく。15日にはジャカルタで、開局を記念し音楽イベントを開催する。スカパーの事業開発部アジア事業チームマネジャーの石田亘氏は「子どもから大人まで、すべての層をターゲットにしていく」と説明した。(配島克彦)

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