目指せJリーガー インドネシアで120人参加 G大阪が選手選考会
サッカーJリーグのガンバ大阪は11、12の両日、南ジャカルタで選手の選考会を開いた。地元の中学生ら約120人が参加し、同チームの高校生チーム(ユース)入りを目指した。
参加者は30メートル走やミニゲームで日頃の練習の成果を披露。約120人が1次審査で約60人に、2次審査で27人に絞られた。25、26の両日に開かれる3次審査の合格者数人が来日。ユースチームの練習参加後、加入の可否が決まる。
同チームの下部組織で指導する島田貴裕コーチは「日本の同年代に劣らない特長を持った選手がいた」と参加者の印象を語った。
同チームの筆頭株主パナソニックの現地法人パナソニック・マニュファクチャリング・インドネシアの菅沼一郎社長は、インドネシアのサッカー人気が高く、2008年にアジア一のクラブチームを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でガンバ大阪が優勝し、知名度が上がったと話す。現地で選手発掘に取り組む意義を語り、「インドネシアに東南アジア進出の橋頭堡(きょうとうほ)を築くべく、ガンバ大阪と一体となって取り組んでいきたい」と意気込む。今後については「育成年代だけでなくトップチームの交流も進めていきたい」と展望した。
関係者によると、英のクラブチーム、クイーンズ・パーク・レンジャーズFC(QPR)がインドで選考会を開き、地元の若手選手を下部組織に加入させたことを参考に、今回の選考会を企画したという。
選考の様子は、有料チャンネル放送の「スカパーJSAT」がインドネシアで2月に開局予定のケーブルテレビチャンネルで3月から放映される。合格者の日本での生活や、ガンバ大阪のトップチーム選手と交流する様子も追いかけ、1時間番組で全8回放送する予定。(田村隼哉、写真も)