Jリーグが熱い視線 選手獲得、放映‥東南アジア枠で活性化

 Jリーグは観客収入などが落ちこむ中、東南アジアから選手を獲得しTV放映権の締結や認知度を拡大させてリーグの活性化を狙う。J1のヴァンフォーレ甲府には14日、インドネシア人選手2人が練習に参加した。
 Jリーグは2011年、アジア戦略室を設置。12年2月以降にはタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポールのリーグと提携を結び、指導者や審判の育成、クラブの運営方法などで協力している。
 今年7月、ベトナム代表のレコンビン選手(28)を獲得したのはJ2のコンサドーレ札幌。東南アジア初のJリーガーにベトナムでの注目が高まったことで、最後の2試合がベトナムで放送された。同チームの広報担当者によると、Jリーグ機構から獲得の話があり、「アジア進出」を目指していた方針と合致したという。「観客数やスポンサー料収入が伸びておらず、国内市場だけでは限界がある。道内にはベトナム進出を狙う企業も多く、親日的なベトナムの有名選手を獲得することで認知度向上を狙った」と力を込める。現在はタイとベトナムのクラブチームを提携を結んでおり、今後は、東南アジア最大の市場であるインドネシア進出も視野に入れるという。
 東南アジア選手の起用を増やそうと、Jリーグは来シーズンから外国人枠(3人)とアジア人選手枠(1人)に加え、提携国5カ国の選手を対象にした「東南アジア枠(1人)」をJ1、J2、J3で導入する。
 17日に開催されたJPFA(日本プロサッカー選手会)合同トライアウトにはタイから2人、インドネシアから2人、ベトナムから2人が参加。スカウト陣の高い関心を集めた。
■インドネシア選手が練習参加
 ヴァンフォーレ甲府はトライアウトに参加したインドネシア代表のイルファン・バフディム選手(25)とシャキル・スライマン選手(21)に練習場所を提供した。10月には同代表のアンディク・ベルマンサ選手(22)が練習に参加するなどインドネシア人選手の発掘に注力している。同チームの広報担当者は「潜在能力の高い選手が多く、良い選手がいれば獲得を検討する。今後もインドネシア人選手に関心を持っていく」と強調した。(小塩航大)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly