ラッシュ時4出入口を閉鎖 ハリム空港への一部移管で チャワン―グロゴル高速道
警視庁と国営高速道路のジャサマルガは16日、高速の3出口、1入口をラッシュ時に閉める試験をした。渋滞の軽減とスカルノハッタ空港からハリム空港に商業運航の一部を移管するのに合わせ、両空港のアクセスを高める狙いだが、賛否両論ありそうだ。
中心街周辺の3出口(ダルマイス、トゥガル・パラン、パンチョラン)を朝のラッシュの午前8時〜10時に閉鎖。スマンギ第1入口を夕方の午後4時〜午後8時に閉鎖する。3出口閉鎖は郊外からクニンガン、スディルマン通り、タムリン通りなどの中心街へのチャワン〜グロゴル高速道の利用を減らす狙い。警視庁はブカシ方面からの乗用車はチカンペック高速の手前のハリム出口、ボゴール方面からの乗用車もジャゴラウィ高速のチャワン出口で降り、一般道で中心街を目指すことを勧める。
試験初日の16日。警視庁の高速パトロール課のジャザリ課長は、閉鎖が奏功し午前8時〜午前10時にトゥガル・パラン出口付近の高速道の渋滞が緩和したと主張した。しかし、コランテンポ電子版はブカシ、ボゴール方面からのクニンガンを目指す乗用車は同出口を通りすぎ、閉鎖されないスマンギ出口に集中。その結果スマンギ立体交差点周辺の渋滞が増え、全体としてみれば渋滞を軽減できなかったとした。
スマンギ第1入口の閉鎖は同立体交差点周辺での渋滞緩和を狙って、アホック・ジャカルタ特別州副知事が警視庁などに協力を呼び掛けていた。副知事は16日「もし試験をしなければ、もっと渋滞が深刻になるだけだ」と市民に協力を求めた。警視庁のリクワント報道官は15日の記者会見で数日間に渡り試験するとし、渋滞軽減効果を計測して実施の可否を検討すると説明。「高速道の渋滞解消に集中している」と強調した。
政府が決めた運行の一部移管はスカルノハッタ空港の過密解消が狙いで、来月10日から1日に66便(利用客約9千人)を予定している。(吉田拓史、写真も)