埼京線から新天地へ 日本の車両30台到着 鉄道大量輸送に対応
北ジャカルタのタンジュンプリオク港に3日、JR東日本埼京線を走っていた205系車両など、日本の中古電車30両が新潟港から到着した。2014年1月開始予定の増便に利用する。
国鉄子会社で首都圏の路線を管理・運営するKAIコミューター・ジャボデタベック(KCJ)によると、年末までに計180両が到着する予定。国鉄のエファ・チャイルニサ広報官は1両約10億ルピアで購入したと明らかにした。
KCJは、東急田園都市線や都営三田線の中古鉄道車両を合わせ、約600車両を保有しているが、約20%は運行できない状態。KCJは座席の張り替えなどをし、運輸省鉄道総局の許可を得てから運行を開始する。
輸入された車両は日本で利用年数が20年ほど経過しているが、維持管理の状態が良く、KCJのトリ・ハンドヨ社長はまだ15〜20年利用できると見込んでいる。
KCJは09年から日本の中古車両の輸入を開始し、12年までに308両を購入。19年までに毎年160両を購入する計画がある。
205系は1985年に日本に導入された通勤や通学者を対象とした近距離電車。座席を窓際に配置し、つり革が多数設置されているなど、大量輸送に最適化されている。日本でもJR東日本の首都圏では山手線や京葉線などで千両以上が走り、JR西日本でも利用されるなど日本の主力車両。