JKT48劇場こけら落とし AKBの2人登場
日本のトップアイドルAKB48の海外初姉妹グループとして発足したJKT48の専用劇場が8日、中央ジャカルタのfXモール4階にオープンした。AKBからJKTへ移籍する高城亜樹(ニックネーム・あきちゃ)、仲川遥香(同・はるか)がサプライズで登場した。(田村慎也、写真も)
「インドネシアの国旗みたい」とメンバーが表現する劇場は、赤と白を基調とした造り。劇場の通路には額縁に入ったメンバー24人全員の写真が壁に飾られている。オープンした劇場を一目見ようと、数えきれないほどのファンが訪れ、劇場の外まで埋め尽くしていた。
インドネシアと日本の両国から50社の報道陣が集まった記者会見で、メロディーは「家のようなこの劇場で国民的アイドルを目指して頑張っていきたい」、フェランダは「劇場をオープンできてファンに感謝している。成長や努力を見届けてほしい」、ナビラは「ファンと近づける劇場が出来てうれしい」とそれぞれコメントした。
また、JKTに移籍する予定のAKBの高城と仲川がサプライズで会見に登場。移籍が決まって以降、インドネシア語の勉強に励んでいる2人。高城は「早く劇場で歌って踊りたい。これからよろしくお願いします」、仲川は「このステージに立ててうれしい。JKTと頑張っていきます」とインドネシア語であいさつした。
ステラは「はるかは私の推しメン(一推しメンバー)の一人。彼女と高城さんからたくさん学んで、言葉を教え合いたい」と語った。
AKB2人の移籍期間は半年から1年の予定。移籍の日程は、まだ決まっていないが、家探しなど準備を進めている。
劇場公演では、セットリストの16曲のほか、「君のことが好きだから」を特別に披露し、約2時間にわたり盛り上げた。随所に「ダイスキー」「カワイイ」という雄たけびが響き渡った。
高城と仲川は、公演を客席後方で見ており、公演後に2人に気付いたファンが、「あきちゃー」などと名前を呼んで、手を振り合う一幕も。公演の最後には登壇し、劇場は興奮のるつぼと化していた。
2人は、JKTとともに観客とのハイタッチにも参加。「ジャカルタへようこそ」「来てくれてとてもうれしいよ」「全力で応援するから」などと、日本語や英語でファンからのメッセージを受け取った高城は感極まって涙した。
舞台裏に戻っても、感動で涙が止まらない高城に対し、JKTメンバーが全員「ガンバッテ、ガンバッテ」とコールしたり、ナビラが体をくねらせて笑わそうとしたりする場面もあった。
仲川は、2月にもジャカルタ公演でJKTと共演しており、すっかりメンバーにもなじんだ様子。食いしん坊なキャラクターで知られる仲川は「食いしん坊ってインドネシア語で何て言うの」などと、日本語が話せるアヤナらを通じ、メンバーとの交流を楽しんでいた。