初の全国ツアー JKT48成長の節目 23日から5都市で
アイドルグループJKT48は2011年結成後、初めての全国ツアーを23日から全国5都市で実施する。運営チームが17日発表した。これまでは定員220人の専用劇場やイベントでの小規模な公演が大半だった。数千人規模の公演は「日本初インドネシア産アイドル」の成長過程の大きな節目になりそうだ。
JKT48は中央ジャカルタのfXモールの専用劇場での日々の公演やテレビ番組、CMなどのメディア露出を経て、徐々に知名度を上げてきており、運営チームは全国ツアーを決定した。
これまでの地方での活動は数人のメンバーがCDを「出張販売」したり、テレビ番組に出演したりする程度だった。しかし地方からジャカルタの専用劇場に足を運ぶファンがおり、地方公演の要望が寄せられたため、ある程度の集客が可能と判断した。ただ「どの程度集客できるかは未知数」とし今後の展開の試金石にもなる。
ツアーのメインスポンサーは数カ月前から提携する国内通信2位のインドサット。JKT48が日系以外の企業の協力を受けるのは初めてで、プルサ(携帯電話のプリペイド)を使ったメンバーの画像や曲などの配信を通して若者の取り込みを狙う。
公演するのは南スラウェシ州マカッサル(23日)、中部ジャワ州ソロ(27日)、東カリマンタン州バリックパパン(28日)、東ジャワ州スラバヤ(30日)、ジャカルタ特別州(7月3、4日)。各地で千〜5千人の集客を見込む。地方都市の公演には1期生が出演し、ジャカルタでは研修生も参加する予定。
チケット料金は公演や席によって異なり、9万ルピア〜40万ルピア。申し込みは19日からで先着順。申し込み方法など詳細は19日から公式サイト(http://jkt48.com)で公開される。(堀之内健史、写真も)